阪神・石井の緊急降板 湯浅が救った!動じず16戦連続無失点「絶対点をやらないと思って投げた」

[ 2025年6月7日 05:15 ]

交流戦   阪神1―0オリックス ( 2025年6月6日    甲子園 )

<神・オ>9回、広岡の打球を頭部に受け、倒れた石井(手前)(撮影・平嶋 理子)
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 2番手で登板した阪神・石井が打球を頭に受けた。9回先頭の広岡の強烈なライナーが、右側頭部付近に直撃。場内は騒然とした。トレーナー陣が慎重に、時間をかけて担架に乗せた。固唾(かたず)をのんで見守っていた観衆は、担架で運ばれる際に「頑張れ、石井!」と声を響かせた。藤川監督は試合後、状態を説明した。

 「チームドクターも診て、意識がはっきりある状態で、念のために病院にCTを撮りに行った。脳、頭なので、経過を見守らないといけない。本当に無事を祈りたい」

 アクシデントの後、指揮官はすぐにマウンドへ向かった。「何度もそういうシーンを見てきた。まずは自分が落ち着くんだと」。最初はうずくまって動くことができなかった右腕に意識があることを確認。グラウンド外に運び出された後、自らベンチ内の受話器を取ってブルペンに次の投手を伝えた。

 緊急登板になった湯浅は、ざわつきが残る状況で、最初の打者・西川を二ゴロに打ち取った。ここでも問題が起きた。中野からの送球を受けた遊撃・小幡が、一塁走者・広岡のスライディングを受けて一塁送球ができなかった。藤川監督はベンチを飛び出た。審判はリプレー検証の後、広岡が“正しいスライディング”をしなかったとして、打者走者のアウトも宣告した。2死走者なしで、紅林を二飛に打ち取った。

 難しい状況を乗り越えて16試合連続無失点とした湯浅は「準備をしていなかった」と明かした。急きょ肩をつくり、「(大事なのは石井)大智さんが無事なことだけなので。あそこは絶対に点をやらないぞと思って投げた」と石井のためにも気持ちで抑えたと振り返った。

 息詰まる投手戦で、互いに好守を連発した。予期せぬ事態もあった白熱の延長戦を1―0で制した藤川監督は「非常に厳しい試合でしたけど、負けたくない気持ちと、何とか勝たなければいけないという気持ちがチーム全体に、最後、一つになれたかなと思います」と振り返った。(倉世古 洋平)

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