満塁男が決めた!延長10回阪神・木浪が殊勲打 9回打球直撃で緊急降板の石井に「勝つことが良い報告」

[ 2025年6月7日 05:15 ]

交流戦   阪神1―0オリックス ( 2025年6月6日    甲子園 )

<神・オ>延長10回、サヨナラ打を放ち、喜ぶ木浪(手前)(撮影・平嶋 理子)
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 阪神は6日、本拠地・甲子園でオリックスとの関西対決初戦を制した。0―0で迎えた延長10回1死満塁から木浪聖也内野手(30)が右翼線への安打を放ち、レギュラーシーズンでは23年5月3日の中日戦以来となる劇打。チームは今季2度目のサヨナラ勝ちを収めた。9回に登板した石井大智投手(27)がライナーを右側頭部に受けて緊急降板。アクシデントにも負けなかった猛虎は、貯金を今季最多の貯金12とした。

 近年、満塁で打席が回ると、木浪はあるマインドになるという。それは、打撃の調子が悪くても同じだ。「何でよく打てるんですか?と聞かれるんですが、明確な答えは出ない。でも、打てる気がするんですよね」。0―0で迎えた延長10回1死満塁での第4打席。カウント2―2から川瀬の低めボールゾーンのチェンジアップに食らいついた。

 「目の前で申告敬遠をされた。もういくしかない、と腹をくくった。最後、ああいう形でいけたというのが一番良かった」

 打球は一塁線を破るサヨナラ打。聖地・甲子園を歓喜で包んだ。試合を決める一本を放つまで実に20打席ノーヒットだった「満塁男」が、緊迫した投手戦となった関西対決3連戦の第1ラウンドにケリをつけた。

 「(打球が抜けた時は)本当にうれしかったんですけど、(石井)大智のこともあったので、何とか勝ちたいなとずっと思っていた。本当に、勝てたことが良かった」

 どうしても打たなければならない理由があった。9回から登板した石井が先頭の広岡のライナーを頭に受けた。打球は大きく跳ねて三塁ファウルゾーンに転がり右腕は緊急降板して救急車で運ばれた。チームを支えるリリーバーを襲ったアクシデント。そのボールを捕りに走った木浪が最後に決めた。

 「目の前で、当たっているところを見た。本当に大丈夫かなという思い。勝つことがやっぱり良い報告だと思っている。そこだけを考えてやっていました」

 打率.214と低調だった昨年から逆襲を期した今シーズン。この試合を終えて同.206でも「継続は力なり」を座右の銘とする男は前を向き続ける。この日、1軍昇格した小幡が遊撃で即スタメン復帰。いきなり存在感を示しても、背番号0のメンタルは少しもブレることはない。

 「人は人なので。自分のやるべきことに集中するだけ。たとえスタメンを外れても僕は腐りませんよ」

 サヨナラ打は18年ぶりのリーグ優勝に輝いた23年以来自身2度目。同年ポストシーズンを含めると3度目だ。いずれも満塁からの劇打。こんな頼もしい満塁男は、木浪聖也をおいて他にいない。(石崎 祥平)

 ○…木浪(神)のサヨナラ打は23年5月3日の中日戦(甲子園)以来2年ぶり2度目。前回も今回と同じ、満塁からの右翼への安打だった。木浪は今季5度の満塁機で4打数2安打1四球の打率.500、5打点。通算では71度で63打数24安打5四球の打率.381、55打点。自身34度の殊勲安打のうち満塁機は9度目を数え、走者別では二塁の7度を上回って最も得意としている。

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