ソフトバンクのコーディネーター制度の意義とは? 就任3年目・星野順治コーディネーターに聞いた

[ 2025年6月3日 08:00 ]

星野順治コーディネーター
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 現在、4軍制を敷くソフトバンクの選手育成の根幹を担っているのがコーディネーター制度だ。

 昨季、城島CBOがシニアコーディネーター、倉野投手コーチがヘッドコーディネーターに就任し本格化。初年度の23年は2人だけだったが、3年目の今季は投手担当、野手担当、データサイエンス部門、メディカル部門、ストレングス&コンディショニング部門で合計11人ものコーディネーターがいる。他球団にも存在するが、ソフトバンクほど重点を置いているチームはない。

 米球界では一般的で、端的に言えば現場とフロントの間に入るポジション。初年度から3年連続で投手部門を担当している星野順治コーディネーター(50)に役割や意義を聞いた。

 「大事なのは選手がどう進むべきかを明確にすることです。フロントとのミーティングもありますし、もちろんコーチのアイデアや考えも聞きます。選手の人数が多くて4軍までありますが、指導に一貫性が出ることが大きいと思います」

 例えばデータサイエンス部門は、投手、野手の動作解析を行い数値測定し、目指す方向性を導き出している。ストレングス&コンディショニング部門は選手の日々の状態、調子を計っている。投手部門のコーディネーターは各部門と連携を取りながら、1~4軍どの投手コーチでも同じ指導や取り組みとなるようにしていく。

 さらにいえば、フロントがどのような意図でその選手を獲得したかを踏まえ、育成すべき選手に関して、どこの軍に配置し、どのようにイニングを与えたりローテを組んでいくかを決める役割も担っている。その分、コーチは選手に向き合っての指導に専念できる。

 相当な激務でもある。5月下旬は3軍の韓国遠征に同行した星野コーディネーターだが、1~4軍の試合全てで投手の映像をチェックしている。もちろん、各投手コーチの報告も全部に目を通す。

 「初年度は大人数の中で投手は僕一人でしたが、2年目からは倉野ヘッドコーディネーター(1軍投手コーチ兼任)がアメリカから戻ってきてくれて。指示を受けたりアイデアをもらいながら、情報交換しながらやってきました。今年からは川越さん(ファーム投手担当)が入ってきて、より充実してきているのかなと思います」(星野コーディネーター)。

 12球団一の大所帯。指導の方向性を一本化できる意味は大きい。創設3年目。成果が出てくるのはこれからだろう。“育成のホークス”復活のカギを握る存在となるか。(記者コラム・木下 大一)

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