ヤンキース・ジャッジ独占インタビュー 長尺バットで飛ばす極意は「正確に振る」
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ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジ外野手(33)がスポニチ本紙の独占インタビューに応じ、35インチ(約88・9センチ)の長尺バットを使うこだわりなどを激白した。昨季は本塁打王、打点王で自身2度目のア・リーグMVPに輝き、今季も打率4割超えでリーグ打撃3冠を走り絶好調。バットメーカーのチャンドラー社への感謝の思いも語った。(聞き手・杉浦大介通信員)
――今季も19日(日本時間20日)時点で打率・401、15本塁打、41打点と打撃絶好調。愛用する35インチの長尺バットについて教えてほしい。
「その通り。35インチ、33オンス(約935グラム)のバットを使っている。打撃の際には“てこの原理”のようにスイングするわけだが、私のように腕が長いと支点からの距離が変わってくる。腕の長い打者が短いバットでスイングすると、ゾーンを素早く通り過ぎてしまうデメリットがある。私のように背が高く、腕が長い打者は、遠心力を利かせることで、フィールド全体に強い打球を飛ばせるというわけだ」
――バットの長さを変えることはあるか?
「いや、ヤンキースにドラフトされて以降、ずっと同じ(長さ、重さ)バットを使っているよ」
――若い頃は違う長さのバットも使っていたか?
「大学時代は35インチの金属バットが作られていなかった。当時はチャンドラー社に35インチの木製バットを注文し、それを打撃練習で使って練習していた。ただ、試合では金属バットを使うから、34インチ(86・4センチ)でスイングするしかなかった。だから、35インチを実際に試合で振り始めたのはプロに入ってからだ」
――今季のドジャース・大谷は35インチと34・5インチ(約87・6センチ)のバットを併用し、今は34・5インチを使用。大谷も体が大きく、長尺バットは理にかなう。
「その通りだと思う。私の場合、より大きなバットを使うことで、打球をより遠くまで飛ばせているように感じる。短くて軽いバットだと、強い打球を打つためには、もっとハードにスイングしなければいけない。打席で考えているのは正確にスイングすること。(反発力を生み出す)パワーは投手が供給してくれるから、あとは長いバットを正確に振ることで私の仕事は容易になる」
――大谷が23年から使っているチャンドラー社のバットを使い続けている理由は?
「大学時代、最初に私のためにバットを製造してくれたのがチャンドラー社だった。オーダーする時に、何か変えたいと注文すると、いつもそれを受け入れてくれた。バットを握る部分を調整したいと言っても、すぐにやってくれてきた。オーナーのデーブ・チャンドラーさんは長年の知り合いで、彼との関係を大事にしているというのもある」
――今季流行した“魚雷(トルピード)バット”を使う予定は?
「使おうとは思わない。いずれ試してみようと考える時が来るかもしれないが、今はその時ではない。今では愛車がいいタイヤで快適に走れているのだから、あえて新しいタイヤを試す必要はないように感じられるんだ(笑い)」
【取材後記】 素顔のジャッジは「ジェントル・ジャイアント(紳士的な巨人)」とでも呼びたくなるほどのナイスガイだが、取材日は多忙な様子だった。打撃練習を終えてクラブハウスに戻る際、声をかけると「ちょっと急ぐから質問一つだけでいい?」という返事。それでもバット関連限定の質問をしてみると、結局は全てうれしそうに答えてくれた。
今春キャンプ中からバット関連の取材をいくつか進めてきたが、みんな総じて喜んで話してくれる。ジャッジも例外ではなかった。目の前でチャンドラー社の愛用バットを掲げて見せてくれて、最後は「Anytime!(取材はいつでもいいよ)」と笑顔で握手。打者にとって相棒的な存在のバットの話題は特別なのだろう。(杉浦大介通信員)
◇アーロン・ジャッジ 1992年4月26日生まれ、米カリフォルニア州出身の33歳。カリフォルニア州立大フレズノ校から13年ドラフト1巡目(全体32位)でヤンキース入団。16年にメジャーデビューし、17年に52本塁打で新人王と本塁打王。22年にア・リーグ新の62本塁打でMVPに輝き、オフに9年総額3億6000万ドル(決定時約493億2000万円)でヤ軍と再契約し、第16代キャプテンに就任。昨季も打撃部門2冠で2度目のMVP。愛称は「Judge=判事」の決まり文句である「All Rise(全員起立)」。2メートル1、127キロ。右投げ右打ち。
▽大谷とジャッジ 同じア・リーグだった23年まではMVP争いのライバルで、21年は9勝&46本塁打の大谷がMVP。大谷は22年も15勝&34本塁打したが、ア・リーグ新記録62本塁打のジャッジにMVPを譲った。23年は10勝&44本塁打の大谷が再びMVP。リーグが分かれた昨季はジャッジがア、大谷がナ・リーグのMVPとなった。レギュラーシーズン22度の直接対決で、14度もどちらかが本塁打を記録。今季は5月30日~6月1日(日本時間5月31日~6月2日)にドジャースタジアムで両軍の3連戦が組まれている。
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