矢野燿大氏 9回前進守備も決勝点献上…生還許さない連係確認が必要 村上は初回から全力で腕振るべき

[ 2025年5月17日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2―4広島 ( 2025年5月16日    甲子園 )

<神・広>9回ヘッドスライディングで生還する二走・大盛(捕手・坂本)(撮影・後藤 大輝)
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 【矢野燿大 視点】9回の勝負をかけた前進守備でミスはなかったのに、二塁走者の生還を許す結果になった。モンテロの打球に近本は少し差し込まれて、下がった形での捕球になり、強い返球ができなくなった。

 中野も少し驚いた格好で中継に入った。この少しずつの差が大盛のホームインにつながった。難しいプレーだが、長いシーズンではこれからも起こり得る。しっかり連係して、ホームは許さないという守りを確認することは必要だと感じた。

 気になったのは村上の立ち上がりだ。彼の持ち味が出せないまま、何となく入り、2点を失った印象が残った。一番いい球は直球。しっかり腕を振って、直球で押してこそ、変化球も生きる。だが、中5日も影響したかもしれないが、直球は少なく、変化球もスパッと切る感じには見えずに、緩んでいた。打者からすると「変化球だな」と分かる立ち上がり。秋山の先頭打者本塁打は仕方ないが、末包、坂倉に変化球を打たれての2点目が結果的にも重くなった。

 自分の経験からも大事な立ち上がりは飛ばし気味で、エンジンをかけて入った方がうまくいく。かわそうとか、相手の狙いを外そうとすると、思惑は裏目に出ることが多い。阪神の一番の強みは投手陣の厚さ。特にホーム甲子園でそのアドバンテージを生かす戦いをする意味でも、相手に簡単に先制点を与えてはいけない。

 広島に首位の座を明け渡した。打線も少し下がり気味で、いいポイントで打っている打者は少ないのは事実。加えて、16日は各打者の消極姿勢が目についた。打者トータル33人で、第1ストライクを見逃したのは20人。スイングしないと相手のペースにはまりやすいし、得点にはつながらない。17日の床田には高めは必ず行く、など狙いを絞って、もっと積極的に攻撃を仕掛けてほしい。 (スポニチ本紙評論家)

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