阪神・佐藤輝 感謝のハートポーズ「母のために」V二塁打 “長打王”母の日に“吉兆星”けん引

[ 2025年5月12日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神1-0中日 ( 2025年5月11日    甲子園 )

<神・中(7)> 初回、先制打を放った佐藤輝はベンチに向かってハートマーク(撮影・大森 寛明)
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 阪神は11日の中日戦(甲子園)に1―0で勝利し、3カード連続の勝ち越しを決めた。4番・佐藤輝明内野手(26)が初回に決勝打となる先制二塁打を放ち、虎の子の1点をたたき出した。チームは21年以来4年ぶりに両リーグ最速で20勝到達。23年5月14日「母の日」でも佐藤輝が1試合2本塁打で7打点をマークしてリーグ最速20勝に導き、同年にチームはリーグ優勝、日本一を達成した。本塁打に加え、三塁打、二塁打もリーグトップに君臨する“長打王”にけん引された“吉兆星”を追い風に、藤川阪神も頂点への道のりを、ひた走る。

 試合前、佐藤輝は母・晶子さんへの率直な気持ちをLINEの文面に打ち込んだ。「いつも、ありがとう」。昨年5月12日の「母の日」は打撃不振も重なってスタメン落ち。この日の一戦に並々ならぬ思いで臨んだ背番号8は、2年分の思いを光り輝くピンクのバットにぶつけた。

 「先制点だったので良かったです。いい形で捉えられた」

 初回2死一塁で迎えた第1打席だ。外角一辺倒で攻めてきた中日バッテリーの執拗(しつよう)な配球にも踊らされない。カウント1―2から外角スライダーに泳がされた…はずが、はじき出された打球は逆風をものともせず右翼フェンス上部に直撃した。技とパワーが凝縮された一撃。一走・中野を本塁に迎え入れ、結果的に値千金の決勝打となった。

 「もちろん、母の日なんでね。母のためにという思いをこめて」

 二塁ベースに到達すると、塁上から両手でハートマークをつくった。このポーズはテレビ観戦していた晶子さんへ向けたものだ。今年で5年目。周囲からは順調にスター街道を歩み進めているように見えても、幾多の挫折を経験してきた。そんな時、いつも支えてくれたのが「一番の理解者」と表現する最愛の母だった。だから「母の日」には毎年、花や料理本を贈り、感謝の言葉を伝えてきた。今年のプレゼントに関しては「秘密です…」とおどけたが、鮮やかな「V打」を添えた。

 そのバットでチームに“吉兆星”も、もたらした。実は18年ぶりのリーグ優勝と38年ぶりの日本一を達成した23年の5月14日「母の日」でも2本塁打を放って7打点を記録し、チームをリーグ最速20勝へと導いていた。くしくも、2年後の「母の日」でもその打棒でチームを勝利に導き、両リーグ最速20勝到達に貢献してみせた。

 リーグトップを独走する11本塁打に加え、実は3三塁打、9二塁打も同トップ。驚異の長打率・639も断トツの“長打王”だ。黄色い声援に彩られたヒーローインタビューでは「(打席では)常に攻める意識で。(だから)いいバッティングができているんじゃないかなと思います」とうなずいた背番号8。“吉兆星”に続く2年前の再現を期し、藤川阪神の急先鋒を担う。(石崎 祥平)

 ▽阪神23年「母の日」VTR 初回に佐藤輝が先制の6号3ラン。4回に大山の押し出し四球で勝ち越すと、佐藤輝が7号満塁弾を放ち自己最多の1試合7打点。観戦に訪れていた母・晶子さんへの感謝を最高の形で表した。打線は21安打の猛攻で15得点を挙げて快勝。2年ぶりにリーグ最速で20勝に到達し、4月19日以来の単独首位に立った。

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