「逆転の発想」こそチャンス…「魚雷バット」に見るビジネスの縮図

[ 2025年4月10日 08:00 ]

魚雷バット(左)と通常のバット(AP)
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 大リーグで注目を集めている先端が細く、魚雷や、ボウリングのピンにも似た新形状の「魚雷(トルピード)バット」。現地報道を見て、選手も野球ファンも「日本でも使えるのかな?」と考えたと思う。記者もだ。

 日本野球機構(NPB)は迅速だった。今季中の使用開始が確実となっている。近日中に規則委員会を開き、5月の実行委員会で承認されれば導入される。NPBの中村勝彦事務局長は「前向きです。注目されている。規則委員会でしっかりと考えて、GOサインを出してもらう」と語った。

 同バットはヤンキースの分析部門が研究、開発し、最も太い部分が先端ではなく真ん中寄りにある。通常なら「詰まらされる」部分を芯にした。逆転の発想。ボールが当たりやすい位置を芯にしたのだ。国内メーカー各社も作製に向けて準備を進めているそうだ。

 「魚雷バット」は野球の道具だが、ただの道具にあらず。「ビジネスの縮図」のように感じる。逆や反対からの視点は、現在の市場にない価値を提供することにつながる。飽和状態のビジネスの世界で、逆転の発想こそ利益を生み出す。後から考えれば「なぜ、これまで思いつかなかったのか…」というような新型バット。国内メーカーは既に多くの問い合わせを受けているそうだ。

 今後、飛ぶように売れるだろう。(記者コラム・神田 佑)

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