開幕から好調の西武・西川愛也 「脱力」をテーマに挑む正外野手への道

[ 2025年4月8日 08:00 ]

西武・西川愛也
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 今年は、ひと味違う。西武の長年の課題である正外野手の誕生に向け、好スタートを切っているのが西川愛也外野手(25)。開幕から2番打者として7試合で打率・379。ここまでリーグ5位の11安打を放ち、出塁率は驚異の・438。好調のヒントは「脱力」にあった。

 打席に入ると、オープンスタンスで両腕の力を抜いてゆったりと構える。「脱力は本当に大事。力んでいる時、ガッと振っている時は詰まることが多い」と脱力が今年のテーマだ。象徴する一本は2日の楽天戦(楽天モバイル)で出た。4回先頭でカウント2―2から岸の内角に食い込むスライダーに腕をたたんで左前打とした。これまでは詰まって内野ゴロになっていたコース。確かな感触があった。

 「あれくらい脱力して対応できたらいい。あのコースを無理に振ったらセカンドゴロやファーストゴロが多かった。力を抜いて、外野の前に落とせた。対応力は去年よりは上がっている」

 埼玉・花咲徳栄から入団して8年目。ようやく殻を破るヒントを見つけた。打撃練習の打球速度にも変化を実感。力を入れた打球よりも、脱力して打球の方が打球速度が速かった。「まずは1、2、3のタイミングで思い切り振らないこと。ホームランをバンバン打つ選手じゃないのでヒットでチャンスメークできたら」。自身の役割も理解しているからこその「脱力」だ。

 心理面にも変化がある。開幕スタメンを勝ち取り、毎試合4打席ほど打席に立てる現状。これまでは、結果が出なければ2軍に落ちることへの焦りから自然と力んでしまうこともあったが、今は違う。「自分の結果も大事ですけど、チームの勝ち負けは前よりも気にしている。やっぱり勝ちたい。自分が打って勝てたら一番いいけど、打てなくても、守備で何とかしたい」。見えているのは自身の数字だけじゃなく、チームの勝利。レギュラーを勝ち取る覚悟がにじみ出ている。(記者コラム・福井 亮太)

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