NTT西日本・高井駿丞が公式戦初完投 駒大から入社した新人左腕が9回7安打1失点で強力打線封じる

[ 2025年4月4日 18:43 ]

JABA静岡大会   NTT西日本5―1東京ガス ( 2025年4月4日    ちゅ~るスタジアム清水 )

9回1失点で完投勝利を挙げたNTT西日本・高井
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 NTT西日本・高井駿丞投手(22)が、公式戦初完投を飾った。強豪・東京ガスを相手に、9回を7安打1失点。駒大から入社したばかりの新人左腕が、大きな仕事をやってのけた。

 「初回に先制してもらったので、その裏に点を取られても心に余裕を持つことができた。中盤以降も援護してもらい、最後まで投げ続けることができました。要所での真っすぐやカットボールを、低めに投げきることはできたと思います」

 謙遜して振り返ったが、初回のピンチを切り抜けたことが最大の勝因だった。1死から3連打で同点に追いつかれたが、後続は三邪飛と左飛。その後は「(捕手の)小泉さんのサイン通りにきっちり投げる」ことに集中して、凡打の山を積み重ねていった。特筆すべきは終盤の3イニングで、いずれも3者凡退。当然、疲れは感じていたが、「野手の方が頑張ってくれているのに無責任なピッチングはできない」と自らを奮い立たせ、131球で9回を投げ抜いた。

 1メートル86の長身から角度ある直球を投げ込むが、持ち味は制球力の良さにある。最速146キロの直球でぐいぐい押し込むのではなく、直球、カットボール、スライダーなどの変化球をコースに投げ分けるのが信条。「長身できっちり投げきれる人は案外、少ないように思うので」。同タイプの投手には少ないまとまりの良さを追求し、この日も無四球にまとめた。

 原点は名門・広島商での3年間だ。荒谷忠勝監督から「ランナーは出しても、ホームさえ踏ませなければ点は入らない」と投手としての心得を教わった。だから、走者を許しても慌てることはない。今春の選抜で8強に進出した後輩の雄姿も刺激に変えた。

 NTT西日本に加入してからは、河本泰浩監督をはじめとする首脳陣から、目の前の1イニングをしっかり投げきるよう助言を受けてきた。ブルペンから全部の球種でしっかり腕を振ることを心がけた結果、直球の精度が高まる副産物もあった。「高井を投げさせたら勝てると思われるような投手になりたい。僕自身も投げる試合は全部勝ちたいと思っているので、そういうシーズンにできたらいいと思います」。昨年までの大黒柱だった伊原陵人(阪神)が抜けた穴を埋めるべく、今後も奮闘を続けていく。

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