ヤクルト・ライアンがマダックス!92球で完封セ・リーグ一番乗り

[ 2025年4月4日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト3―0広島 ( 2025年4月3日    神宮 )

<ヤ・広>完封勝利の小川(中央)はチームメートと喜び合う(撮影・尾崎 有希)
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 92球目。ヤクルト・小川は、代名詞でもある大きく左足を上げるフォームから投じたフォークで、田村を遊ゴロに打ち取った。「最後まで絶対にいくという強い気持ちだった」。2安打、無四球で22年5月3日の阪神戦以来3年ぶりの完封勝利。100球未満の完封「マダックス」のおまけ付きだった。

 「強い自分を取り戻せるようにやってきた」。言葉通り攻めの投球を貫いた。最速は144キロでも、スピンの利いた球質には自信があったからこそ「ちょっと甘くてもファウルが取れていた」と振り返る。習得に取り組んできた新球種も威力を発揮。7回1死走者なしで4番・堂林を初球のジャイロスライダーで三ゴロに仕留め「きついところで1球で終われたのは凄く良かった」。キャンプ中に高津監督に伝授されたシンカーも効果的だった。21年5月15日の中日戦以来2度目のマダックスは、球団では80年の鈴木康二朗以来45年ぶりだった。

 昨季は開幕前に右肘を痛め、12試合でプロワーストの2勝という不本意な成績に終わった。左足を上げないフォームを試すなど模索を繰り返したものの結果につながらず「凄く悔しかった」。今季は左足を大きく上げる本来の投球動作に戻し、原点回帰で復活に懸けていた。

 滑り込みでつかんだ開幕ローテーションで、リーグ完封一番乗り。来月には35歳の誕生日を迎える。「ファンの皆さんも強いライアンを求めていると思う。まだまだ若い子には負けたくない」。今季のチームスローガン「捲土重来(けんどちょうらい)」に自らを重ね、輝きを取り戻すシーズンを最高の形でスタートさせた。(重光 晋太郎)

 ▽マダックス 大リーグで100球未満での完封を意味する言葉として定着した。86~08年にブレーブスなどで活躍したグレグ・マダックスの名にちなみ、マダックスは通算35完封のうち13度を100球未満で達成。抜群の制球力は「精密機械」と呼ばれ、通算355勝、サイ・ヤング賞4度、最多勝利3度、最優秀防御率4度。14年殿堂入り。

 ≪マダックスは2度目≫小川(ヤ)が92球で22年5月3日阪神戦以来11度目の完封。無四死球完封も前記阪神戦以来4度目だ。マダックス(100球未満の完封)は21年5月15日中日戦(99球)に次ぎ2度目。1人で2度以上は、昨年だけで2度の伊藤(日)以来で、ヤクルトでは鈴木康二朗が79、80年と2度達成して以来45年ぶり。

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