【関西六大学野球】龍谷大・湯水海主将が抱く野望 「ドラフト候補になって就職」

[ 2025年4月4日 09:00 ]

 関西六大学野球連盟の春季リーグ戦は5日、GOSANDO南港野球場で開幕する。大商大はリーグ新記録更新の7連覇を目指し、投打に充実。そんなディフェンディング・チャンピオンを目下5季連続2位の大経大を筆頭とした他5大学が追う。常勝軍団が王座を守るのか、それとも新王者が生まれるのか――。全国切符をかけ、意地と意地がぶつかる戦いが幕を開ける。(取材=河合 洋介)

 龍谷大は直近6季中2位が1度で、3位が4度と、なかなか優勝争いに絡めない状況が続く。21年秋の優勝を知る選手も昨年限りで全員が卒業。この現状を危惧した湯水海(4年)が並々ならぬ決意で主将に立候補した。

 「僕がチームを変えたいと思った。代替わりしてもチーム自体はなかなか変わらずにいた中、他の選手に主将を任せれば、以前と一緒のことになるかもしれないと思いました」

 報徳学園(兵庫)で4番を務めた強打の外野手だ。大学でも3年から4番に座り、昨秋は打率・351(37打数13安打)と活躍。ただ、チームの中心選手にたどり着くまでには紆余曲折があった。

 大学では1年春にリーグ戦初出場とスタートは上々だった。当時対戦した相手には、大商大の伊原陵人(現阪神)や才木海翔(現オリックス)ら好投手がズラリ。結果の残らない日々に心が折れた。そして1年冬に両親に伝えた。「野球を辞めたい」。それでも「野球しかしてこなかったやつが何言ってるねん」と引き留められた。「続けると決めた以上は全力でやる」。心を入れ替えると、結果が伴うようになった。

 戦友の存在も力に変えてきた。報徳学園で控え投手だった京産大の田村剛平(4年)がリーグを代表する右腕に成長。対戦成績は5打数1安打で「ずっと一緒にいた田村がここまで成長した。絶対に打ちたい」と残り少ない対決に燃えている。卒業後は一般企業に就職し、大学で野球を引退する予定だ。「ドラフト候補になって就職することが夢です」。頂点に立ち、春の主役へ――。これ以上ない野球人生最後の一年を思い描いている。

 ◇湯水 海(ゆすい・かい)2003年(平15)10月27日生まれ、兵庫県伊丹市出身の21歳。小1から昆陽里タイガースで野球を始め、投手と遊撃手を務める。中学では兵庫伊丹ヤングに所属して外野手。報徳学園(兵庫)では1年秋に背番号7でベンチ入りし、3年夏は背番号3。龍谷大ではリーグ戦に1年春から出場。50メートル走7秒2、遠投95メートル。1メートル75、77キロ。右投げ左打ち。

 ▼龍谷大・本郷宏樹監督 湯水にはまとめる力があり、非常にいい主将だと思う。去年は故障者が多かった代わりに、多くの下級生が試合経験を積むことができた。投手を中心とした守り勝つ野球を土台にしながら、打てる選手が多いので、得点力も期待している。

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