ありがとうワッチ!! 引退試合に臨んだソフトバンク和田毅氏「120点です」

[ 2025年3月16日 06:00 ]

オープン戦   ソフトバンク4―2日本ハム ( 2025年3月15日    みずほペイペイD )

引退セレモニーで両軍選手から胴上げされる和田氏(撮影・成瀬 徹)   
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 和田さん、たくさんの感動をありがとう――。昨季限りで現役引退したソフトバンクの和田毅氏(44)が15日、みずほペイペイドームで行われた日本ハムとのオープン戦で引退試合に臨んだ。先発して清宮幸へ4球を投じ、最後はこだわり続けた直球で空振り三振に仕留めた。1980年度生まれの「松坂世代」の左腕は、プロ22年間で日米通算165勝をマーク。ファンからも愛された背番号21は、万感の思いを胸にマウンドへ別れを告げた。

 いつもと同じ準備をし、いつものように小走りでマウンドへ向かった。そしていつも通りのキレがある直球で、代名詞とも言える三振を奪った。一つ違うのは、もうこの舞台で和田の姿を見ることはないという現実だ。

 「野球人生をまっとうできました。135キロは出ると思わなかった。マウンドという場所がそうさせてくれたし、野球人の本能が出たと思います。120点です」

 たった4球。対戦相手は同じ背番号の清宮幸だった。初球133キロ直球、2球目は124キロのスライダーで追い込む。続くこの日、最速135キロはボールになったが、最後は外角134キロ直球で空振り三振を奪った。

 昨年11月に引退を発表して、気持ちのスイッチが切れると左肩の痛みが強くなった。2月には「今、キャッチボールしたら30メートルも届かない。120キロ出るか」と苦笑いしたこともある。しっかり練習できたのは11日からの4日間だけ。この日、キャッチボールでは痛みで表情がゆがむ場面もあったが、慣れ親しんだ“傾斜”が限界を突破させてくれた。

 引退セレモニーでは松坂世代の面々からのビデオメッセージの中、早大の恩師・野村徹氏も登場。「立派なエースになりましたと言ってあげたい」との言葉に目頭を熱くした。関係者への感謝も一つ一つ語り、両親へは丈夫に生んでくれた感謝、野球人生の大半を一緒に戦った元タレントのかすみ夫人には「娘の成長と自分のために時間を削ってくれた妻・かすみも引退だよね。おめでとうございます」とねぎらった。最後は対戦してくれた清宮幸ら日本ハムの選手らも加わった胴上げで9度、宙を舞った。

 球団統括本部付アドバイザーに就任しており、今後はサポートする側に回る。「自分は引退しますけど、ホークスは続いていく。未来ある選手たちをファンの皆さんと一緒に応援していきたい」。日米通算165勝と歴史を刻んだ左腕の第二の野球人生が始まる。 (福浦 健太郎)

 ▼ソフトバンク・王貞治球団会長 山あり谷ありの野球人生だったから万感の思いでしょう。(入団1年目の03年に)日本シリーズ3勝3敗で迎えた試合で本当にいい投球をしてくれたよね。第二の人生も頑張ってほしい。

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