つば九郎は羽を休めているだけ…“ロス”でグッズに殺到も、球団の願いはただ一つ

[ 2025年2月26日 08:00 ]

つば九郎
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 ヤクルトの球団マスコット・つば九郎の担当者の訃報は、球界のみならず日本中に大きな衝撃を与えた。愛くるしい容姿と、ユーモアに富んだ「フリップ芸」などで幅広い世代から絶大な人気を誇る「国民的キャラクター」であることを改めて認識させられた。

 今後のつば九郎の活動については「しばらくの間休止となることをお知らせいたします」と案内されている中、球団が気をもむ“異変”が起きていた。ある職員は「スタッフの死去の発表をした16日以降、つば九郎関連のグッズが物凄い勢いで売れています。グッズを手に取ってもらえることはありがたいのですが、素直に喜べない状況でもありまして…」と困惑気味に話す。

 沖縄・浦添の1軍キャンプ地の球団公式グッズを扱うショップには連日、グッズを買い求める人たちが長蛇の列をつくっていた。都内にある公式ショップにもオフシーズンとしては過去に例がないほどファンが来店。「お座りつばくろう」(ぬいぐるみ)など一部の人気商品は、オンラインショップなどでも売り切れとなっている。

 この状況を受けて球団は21日、急きょ公式サイトに「つば九郎関連グッズ購入者の急増に伴う出荷遅延および商品の再入荷予定について」というアナウンスを出した。

 「つば九郎関連グッズを非常に多くのお客さまにお求めいただいております。生産や出荷体制について強化を図っていますが急激なご利用の増加により、出荷遅延や一時的な在庫不足が発生する可能性があります」

 このように現在の状況について説明した上で、欠品となっている商品の入荷予定日の一覧を掲載している。異例ともいえる措置は転売の防止も目的としており、球団幹部は「今は過剰な需要に追いついてないですが、必ずグッズは入荷するので少しお待ちいただきたい。時間はかかってしまいますが、ネット上での転売品を購入はお控えいただければ」と呼びかける。

 事実、フリマサイトなどでは一部のグッズは定価より高い値段で販売されているケースも散見される。それらの商品を購入しても“転売ヤー”が利益を得るだけだ。「つば九郎ロス」になる気持ちも分かるが、あくまでもつば九郎は「お休み」しているだけ。今は静かに担当者を悼んでもらいたい。それが球団の願いだ。(記者コラム・重光晋太郎)
 

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