ソフトバンク・モイネロ 母国レジェンドで“近所のコーチ”ラソ氏に無双の活躍を誓う

[ 2025年2月20日 06:00 ]

キューバ代表コーチのラソ氏(左)と肩を組んで笑顔のソフトバンク・モイネロ(撮影・岡田 丈靖)
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 来日9年目のソフトバンクのキューバ出身左腕、リバン・モイネロ投手(29)が母国のレジェンドに無双の活躍を誓った。キューバ代表の投手コーチで10~18日に春季宮崎キャンプで研修を積んだペドロ・ルイス・ラソ氏(51)から期待されて発奮。同氏は国内リーグ歴代1位の通算257勝を挙げた伝説の右腕だ。キューバでは“ご近所”で教えを請うた恩人に日本一を報告すると、きょう20日からの第5クールを前に決意を強くした。

 キューバ代表の投手コーチを務めるラソ氏は10日から9日間、宮崎キャンプで研修を積んだ。最終日の18日にはキューバ代表でも欠かせない存在のモイネロに“ミッション”を課した。

 「代表チームの試合よりまずは日本で頑張ってほしいんだ。きちんといい成績を残してほしいよね。今年も日本シリーズに行くのは間違いないんじゃないかな。一生懸命にやってほしい」

 モイネロは昨季から先発に転向し、25試合登板で11勝5敗。防御率1・88で最優秀防御率のタイトルを初受賞し、4年ぶりのリーグ優勝に貢献した。DeNAとの日本シリーズ第2戦でも白星を挙げたが、チームは日本一を逃した。現役時代にキューバ国内リーグで歴代1位の通算257勝を挙げたレジェンド右腕は“無双”の活躍を期待し、日本一を手にしてほしいと願っている。

 両者はともにピナール・デル・リオ地区の出身。ラソ氏の教え子にはモイネロのピナール・デル・リオ高の1学年後輩で「刺激になる存在」と語る巨人のライデル・マルティネスもいる。モイネロは故郷でラソ氏を頼りにしてきた。「凄くいい方なんだ。家が近いのでいつも会ってる。難しい課題が生じた時の解決策を自分から先に伝えて“どうやってきた?”と聞いている」という心強い存在だ。

 ラソ氏は愛称「ティト(坊ちゃん)」のモイネロを赤ん坊の頃から知っている。「初めてボールを持った時から見ているよ。血はつながっていないけれど“野球好き”という魂を持ったファミリーなんだ」。宮崎キャンプで左腕の調整ぶりをチェックし、「準備できた状態で来日している。技術もついてるし、精神も鍛えられている。たぶん全部いいと思うよ」と今季も活躍できると太鼓判を押した。

 さらに自身の勝利数に近づいてほしいと願った。一昨年までリリーフだったモイネロはNPB通算30勝。日本語で「(257勝は)ムツカシイデショ(難しいでしょ)」と苦笑いしつつ、「同じ町のつながりを感じるし、日本一のため今度こそ頑張りたいと思っているんだ」と意気込みを語った。

 “近所の超有名なおじさんコーチ”に年末にいい報告をする。モイネロは恩人と肩を組みながらそう思った。 (井上 満夫)

 ◇ペドロ・ルイス・ラソ 1973年4月15日生まれ、キューバ出身の51歳。1メートル90の長身から投げる剛球を武器に90年から21年間にわたって国内リーグで活躍し、歴代1位の通算257勝をマーク。キューバ代表での国際大会の経験も豊富で五輪では96年アトランタで金メダル、2000年シドニーで銀メダル、04年アテネで金メダル、08年北京で銀メダル。06年の第1回WBCでも銀メダル獲得に貢献した。右投げ右打ち。

 H…小久保監督はラソ氏との別れ際にお土産を渡した。「ラム酒をくれたんで(ウイスキーの)響を返しておきました。“みんなで飲め”って言ったら“これはうまいやつだから一人で飲む”って」と笑った。かつてキューバは国際大会151連勝するなど最強軍団として君臨。指揮官が青学大時代に銅メダルを獲得したバルセロナ五輪でも金メダルだった。「あの時が最強。リナレス、キンデラン、パチェコ、ショートがメサで。その話もしてたんですよ。強さに加えて、しなやかさがあるのがキューバの選手たちだった。めちゃめちゃ憧れてましたね」と当時を振り返り声を弾ませていた。

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