長崎・壱岐 甲子園に一歩前進 島の子21人で結束!今秋九州8強 選抜21世紀枠候補9校発表

[ 2024年12月13日 15:01 ]

坂本監督の訓示を聞く壱岐ナイン
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 日本高野連は13日、来春の第97回選抜高校野球大会(来年3月18日から13日間、甲子園)の21世紀枠候補9校を発表した。九州地区は九州と対馬の中間に位置する離島に学校がある壱岐(長崎)が選出された。出場2校は一般選考の30校とともに、来年1月24日の選考委員会で決定する。

 “壱岐から甲子園へ”の夢に一歩近づいた。選手21人全員が壱岐島出身。今秋の長崎大会で準優勝し、創部48年目にして今秋の九州大会に初出場で8強まで進むなど旋風を起こしていた。

 人口は約2万4000人。青々とした海では夏にイカ、冬はブリやマグロ漁が盛んだ。そんな自然豊かな離島で選手たちはすくすくと育ってきた。

 抜き出た選手こそいないが、高校2年は“黄金世代”だ。投手も務める浦上脩吾主将(2年)が在籍していた郷ノ浦中は22年の九州中学生選抜大会で九州王者。勝本中は22年の県中学総体を制して全中に出場した。2つの中学はともに島内にあり、そこのメンバーが高校へ進み夢を叶えようとしている。

 波佐見で2001年夏の甲子園に背番号8で出場した経験を持つ坂本徹監督は「やるべきことは変わらない。もう一歩までは来た。21世紀枠で出場できたら今度は勝たないといけないから。これまで以上に地に足をつけて行動だったりを変えていかないといけないから気を引き締めてやっていこう」と訓示。

 浦上主将は「野球部もみんなシャー!となったんですけど、クラスメートもみんなが喜んでくれて。とてもうれしかった」と笑顔。壱岐の好きなところは「海がきれいで食べ物がおいしい。みんなそれを食べて体が大きくなったのもあると思う。地域の方々はいつもよくしていただいているので、野球の結果で恩返しがしたいです」と語った。

 ▽壱岐(いき)1909年(明42)に長崎県立中学猶興館壱岐分校として開校。1948年から現校名に。普通科の普通コースと東アジア歴史・中国語コースがある。主な卒業生はボートレーサーの下條雄太郎(A1)、バレーボール堺の北島武監督ら。所在地は長崎県壱岐市郷ノ浦町片原触88。

 <選出された9校>
 ☆北海道 釧路江南(公立・北海道釧路市)
…1919年に北海道庁立釧路高等女学校として創立。野球部は61年、66年、76年77年のと4度夏の甲子園に出場を果たし、0勝4敗。今夏は北北海道大会1回戦で北見柏陽に1―12で敗戦。秋季大会は釧根地区の代表決定戦を勝ち抜き、北海道大会8強進出を果たした。

 ☆東北 久慈(公立・岩手県久慈市)
…1943年に創立。野球部は79年夏に唯一の甲子園出場。浜田との初戦に3―12で敗れた。今夏は岩手大会準々決勝で盛岡一に2―3で敗れた。秋季大会では岩手県大会3位に食い込み、東北大会1回戦では学法石川に7―2で快勝。2回戦では鶴岡東に1―8で敗れていた。

 ☆関東 横浜清陵(公立・神奈川県横浜市)
…2004年に創立。野球部は甲子園出場なし。今夏は3回戦で横浜創学館に5―6で敗戦。秋季大会は神奈川県大会8強に進出し、準々決勝では東海大相模に0―5で敗れていた。

 ☆東海 名古屋たちばな(私立・愛知県名古屋市) 
…1905年に愛知高等裁縫女学院として創立。野球部は甲子園出場なし。今夏は愛知大会準々決勝で中京大中京に5―6で敗戦。秋季大会は愛知県大会3位に入り、東海大会では1回戦で中京に1―4で敗れていた。

 ☆北信越 小松工(公立・石川県小松市)
…1939年に創立。野球部は64年夏、00年夏に甲子園出場。今夏の石川大会は準々決勝で小松大谷に0―19で敗戦。秋季大会は石川県大会準優勝を果たし、北信越大会では準決勝で敦賀気比に4―9で敗れていた。

 ☆近畿 山城(公立・京都府京都市)
…1907年に創立。野球部は50年夏に甲子園初出場を果たし、52年夏、57年春、61年夏と4度甲子園を経験するも0勝4敗。今夏の京都大会は2回戦で洛星に0―1で敗戦。秋季大会は京都大会3位決定戦で2―6で北稜に敗れていた。

 ☆中国 大田(公立・島根県大田市)
…1921年に創立。野球部は1937年夏に甲子園初出場し、41年春、59年夏、69年春、83年夏、87年春と6度の甲子園出場で0勝6敗。今夏は3回戦で飯南に2―5で敗退。秋季大会は中国大会準々決勝で岡山学芸館に2―9で敗退していた。

 ☆四国 高松東(公立・香川県高松市)
…1908年創立。野球部は甲子園出場なし。今夏は香川大会準決勝で高松商に1―9で敗戦。秋季大会は香川大会3位決定戦で英明に1―7で敗れていた。

 ▽21世紀枠 甲子園への出場機会を広げるために01年の第73回大会から導入。練習環境などのハンデ克服や、地域貢献など戦力以外の要素も加味する。秋季都道府県大会16強(加盟129校以上の場合は32強)以上を条件に、全国9地区から1校ずつ候補校を推薦。従来は東(北信越、東海以東)、西(近畿以西)から1校ずつ、残り7校から3校目を選出する方式だったが、昨年から東西関係なく2校を選出となった。最高成績は01年・宜野座(沖縄)と09年・利府(宮城)の4強。

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