今季限りで引退の前ヤクルト・青木宣親さん 将来的な監督候補 次の世代に「アオキの教え」伝える

[ 2024年12月6日 14:25 ]

息の合った掛け合いでトークショーで盛り上げたヤクルト・石川(右)と青木氏
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 現役を引退すればのんびり過ごせるかと思いきや、息つく暇もない多忙な日々が待っていた。日米通算2723安打を放ち、今季限りで21年の現役生活に別れを告げた前ヤクルト・青木宣親さん(42)はこのオフ、日本シリーズやワールドシリーズの解説やテレビ番組の収録、野球教室にトークショー、表彰式など各種イベントに引っ張りだこだ。

 「ずっと仕事ばっかりで、休んでるっていうのはないかもしれない。けど、あまりゆっくりしていられないタイプなので。ちょっと忙しいぐらいがちょうどいいのかな」。

 引く手あまたなのは、プレーヤーとしての実績はもちろん、人間力も超一流だからこそ。引退してもなおチーム関係者から青木さんの名前を聞かない日はない。その度に、ヤクルト、阪神、楽天で監督を務めた故・野村克也さんの“金言”を思い出す。

 「金を残すは三流、名を残すは二流、人を残すは一流」。

 「ノムラの教え」の一つでもあるこの格言は、21年間の現役生活で多くの「人」を残した青木さんにぴったり当てはまる。

 オフシーズンに主宰する合同自主トレ「青木組」のメンバーには惜しげもなく自らの経験を還元し、青木さんを師と仰ぐ村上宗隆、長岡秀樹は球界を代表する選手へと成長を遂げた。技術やトレーニング方法はもちろん、社会人としての人間教育も大切にした。感謝しているのは自主トレメンバーだけではない。

 チームに新たに加わった仲間には積極的に声をかけ、一日でも早くなじめるように手助けした。楽天から新加入の西川遥輝は2月のキャンプイン直前に食事に誘ってもらったそうで「本当にありがたかった」と感謝する。ソフトバンクから加入した増田珠も練習の合間にアドバイスをもらい、その“金言”をオフのトレーニングに反映させているという。後輩たちに根付いている「アオキの教え」を数えればきりがない。

 12月3日、都内で開かれた野球ファンコミュニティ「ウッチャエ」が主催するトークショーに、長くチームを支えた盟友の石川雅規とともに参加した。その中で、今後のキャリアについて「野球が大好き。これからいろんなことにチャレンジしていきたい。選手はやめますけど、必ず皆さんの前に現れる日がくると思います。その時はまたよろしくお願いします」と語った。

 球団は何らかのポストを提示して来年以降もチームの支えになってもらいたいと考えている。もちろん、将来的な監督候補でもある。これからどのような「人」を残していくのか。次の世代に「アオキの教え」を伝える大きなミッションが待っている。(記者コラム・重光 晋太郎)

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