ついにソフトバンクがひと桁の優勝M8 得点は主砲・山川から2桁でオリックスに圧勝

[ 2024年9月15日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク10―1オリックス ( 2024年9月14日    京セラD )

<オ・ソ>5回、適時打を放つ山川(撮影・後藤 正志)
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 ソフトバンクは4番・山川穂高内野手(32)が決勝打を含む2打席連続適時打に加え、移籍後最長タイとなる9試合連続安打。火のついた打線も先発全員&3試合連続2桁安打に今季10度目の2桁10得点と圧勝した。不調でローテーションを一度、飛ばしたリバン・モイネロ投手(28)は復活の6回無失点で11勝目。投打のかみ合ったチームは6度目の5連勝で、優勝へのマジックはついに1桁の8となった。

 これぞ4番の仕事だ。0―0の4回2死二塁、山川が決勝点となる先制タイムリーを放った。追い込まれながらも、カスティーヨのチェンジアップを捉え左前へ。「(緒方)理貢の好走塁のおかげ」と二塁から快足を飛ばして生還した緒方に感謝の言葉をかけた。

 リーグ優勝を大前提に、本塁打王、打点王をセットで達成することを掲げている。「(2位)日本ハムの結果、(打点2位の)ソト選手の結果をチェックしながら“よしよしよし”という感じでやるのもシーズン終盤の醍醐味(だいごみ)、楽しみでもあるので」と笑みを浮かべる。

 シーズンも最終盤に入る中で経験豊富な主砲だからこそ口にできる頼もしい言葉だ。続く5回の打席でも中前適時打を放ち、2位のソト(ロッテ)に8差をつける92打点目を挙げた。残り16試合。パ・リーグの野手では20年の中田(日本ハム)、浅村(楽天)以来で、自身5年ぶりの100打点超えも見えてきた。

 8月に打率・293、11本塁打、23打点と圧倒的な成績をマーク。9月に入っても10試合で打率・333、2本塁打、8打点でチームを勝利に導いている。小久保監督も「苦しんだ時期もありましたけど。やっぱりタフさですよね。タイトルを獲る選手は最後に強いので。どっしりしてくれてますしチームとして助かります」と最敬礼した。

 4番が先制打で口火を切り、打線は先発全員安打で今季10度目の2桁得点で快勝した。5回には打者一巡の攻撃で一挙5得点を挙げた。5回2死満塁からは3番・栗原が右中間を破る走者一掃の適時二塁打を放ち、1リーグ時代の48年に笠原和夫(南海)がマークした二塁打の球団記録まで残り2に迫った。

 これでオリックスに敵地で連勝。3連覇を許している間は3年連続で負け越しを喫していたが、この日の勝利で12勝6敗1分けとなり、6試合を残して今季負け越しはなくなった。

 優勝マジックは一気に2つ減り、1桁の8に突入してきた。歓喜の瞬間が刻一刻と近づく。ただ、小久保監督は「まだまだ。まだまだ一戦、一戦やります」と締めくくった。(木下 大一)

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