【一問一答(2)】今季限りで引退するオリックス・T―岡田 プロ19年間は「幸せな時間でした」

[ 2024年9月10日 17:30 ]

<オ・ロ>T―岡田(手前)の引退会見にサプライズ登場し、Tポーズを決める杉本(左)と西野(右)(撮影・後藤 正志)
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 今季限りの現役引退が決まったオリックスのT―岡田外野手(36)が10日、京セラドームで会見を開いた。涙はなく、終始スッキリした表情でオリックス一筋の19年間の野球人生を振り返り、支えてくれた人への感謝を繰り返した。

 会見には後輩の杉本と西野がサプライズで登場し「Tさん、19年間お疲れ様でした!」と花束を贈呈。笑顔で受け取り「他のチームに行ったことないので分からないけど、僕は本当に最高のチーム、最高のチームメート、仲間の集まりだと思います」と晴れやかに語った。本拠地最終戦の9月24日西武戦後に引退セレモニーが予定されている。

 【1】からの続き

 ―どんな19年間だった
 「応援してくださっている方たちからしたら、物足りない数字ではあったと思いますけど。ところどころで良いホームランが打てたりとか、そういうところでみなさんの記憶に残してもらえれば、僕の野球人生は凄く幸せだったと思います」

 ―1番印象に残っている試合は
 「1番…。いっぱいあるからなあ…。1番って付けがたいですね。最初に優勝した時、結局、あのビジョンで見ていましたんで。そういうのもあって。でも、優勝した瞬間、16年目で初めて優勝できた瞬間というのはむちゃくちゃうれしかったです」

 ―絞るのは難しいかもしれない一番印象に残っている打席、対決は
 「やっぱり2021年の9月30日のホームランですね。あの年初めて優勝できて、少しはチームの力になれてたかなというのはあるので、そういう中での1本だったので、あれは印象深い1本ではありますね」

 ―ご自身の中でも優勝したいという気持ちが大きくて、今回この一番に挙げられたんでしょうか
 「そうですね。やっぱり最初の優勝ということもありますし」

 ―数多くピッチャーと対戦印象に残っているピッチャーというのはいらっしゃいますか
 「やっぱり、ダルビッシュさんと対戦した時は、この人どうやって打ったらいいんやろみたいな感じは、やっぱ最初の方はありましたし、本当に打てる気がしなかった。言っていいかわかんないすけど」

 ―長いプロ野球人生の中で、苦しいときに、支えとなっていたものは
 「本当にここ何シーズンかは本当に苦しかったので、その中でも、家族の支えがなかったら折れてしまった時はあるかもしれないですね。そういう意味で家族には本当感謝していますし。本当に期待を裏切ることが多かったですけど、その中でも打席に入った時に声をいただけるファンの方。そこには本当に、何回も僕を奮い立たせてくれて、前を向かしてくれて、背中を押してくれて、ファンの方の力は本当にすごいものだと感じていますし、本当に感謝しかないです」

 ―19年間戦ってきたオリックスバファローズという球団はどんな存在
 「オリックスバファローズで19年間、他のチームに行ったことないのでわかんないですけど、僕は本当に最高のチームであると思いますし、最高のチームメート、仲間の集まりだと思います」

 ―この引退会見を経てその先、引退後の予定というのは
 「少し、19年間走り続けてきた体をゆっくりして休めて、これからのことをしっかり考えて、オリックスバファローズに19年間お世話になったので、どういう形になるかわかんないですけど、力になりたいと思いますし、まだまだ僕も人として成長していけたらなと思います」

 ―現在チームは逆転でのクライマックスに向けて負けられない試合が続いている。チームに向けて伝えたいことは
 「確かにしんどい状況ではあります。こういう状況でね、野球ができるっていうこと、またこれも幸せなことだと思うので、いい経験しながら、成長していってほしいですし、何とか諦めずに、前を向いて全力で頑張ってほしいです」

 ―改めてになりこの19年間振り返って、一言で表すなら
 「幸せな時間でした」

 ―最後にバファローズファンに向けてメッセージをお願いします
 「本当に19年間、どんな時も応援していただき、ありがとうございます。僕はここでユニホームを脱ぐことになりますけど、まだまだ強いオリックスバファローズになるように、みなさんも一緒に戦ってください。ありがとうございました」

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