有藤通世氏「佐々木にはがっかり」 ロッテ・朗希は完全試合達成の面影なし 5回までに許した3盗塁

[ 2024年9月9日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ9-5楽天 ( 2024年9月8日    ZOZOマリン )

<ロ・楽>3回にもピンチを迎えた佐々木(撮影・篠原岳夫)
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 【有藤通世 視点】勝ち負けは別として、ロッテ・佐々木にはがっかりした。完全試合を達成したのは2年前だが、その時の面影はない。佐々木といえば剛速球。迫力のあるフォーム、腕の振りで打者を怖がらせてきた。だが今季は体が開き気味で直球がシュート回転。腕の振りも弱く、空振りも取れない。

 この試合、上位打線と対戦した1、3、5回は20球以上を費やした。辰己、浅村らには直球を見切られ、フォークも見逃される。スライダーでかわそうとするが、狙い打たれる。佐々木自身が、自分の直球を信じていないのを、相手に見透かされている。フォームを見直さないと、同じような投球が続くと思う。

 5回までに3盗塁も許している。簡単に得点圏に走者を進められ、粘ることができずに初回と5回はその走者を生還させている。これでは守る野手もしらける。投球に加えてクイックなど細かいプレーも根本的な見直しが必要。それができなければ9、10月の大事な試合を任せられない。(スポニチ本紙評論家)

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