10差独走首位ターン ソフトバンク・栗原が9回2死から決勝適時打 「もっともっとやれると思う」

[ 2024年7月22日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1-0西武 ( 2024年7月21日    ベルーナD )

<西・ソ>勝利し、ハイタッチをかわす栗原(撮影・白鳥 佳樹)                                                                                                        
Photo By スポニチ

 首位・ソフトバンクは21日、前半戦最終戦となった西武戦に1―0で勝利した。0―0の9回に栗原陵矢内野手(28)が決勝の中前適時打。柳田悠岐外野手(35)の負傷離脱後、3番を任されてきた男が試合を決めた。チームは今季の西武戦の対戦成績を13勝4敗とし、前半戦で勝ち越しが決定。87試合で55勝29敗3分けで貯金26、2位・ロッテに10ゲームをつける堂々の首位ターンとなった。 

 積極的な一打で均衡を破った。9回2死二塁のチャンス。栗原が西武先発・隅田が初球に投じた外角直球を捉えた。

 「モイネロに勝ちをつけたいというのが一番だった。あまり自分らしくない方向の打球でしたけど良かったです」。中前へはじき返す決勝適時打。一塁ベース上で喜びをかみしめた。打線が隅田に封じられた中で、初回と7回の打席ではいずれも引っ張っての右前打を放ち、猛打賞となる活躍だった。

 前半戦86試合出場で打率・268、8本塁打、49打点。打点はリーグ3位タイの好成績だ。主砲・柳田が5月末に負傷し、長期離脱を余儀なくされ、代わりに3番を任されてきた。山川、近藤とのクリーンアップでチームの首位快走に大きく貢献している。

 過去2シーズンは故障に泣かされ、チームも優勝を逃した。栗原はチームの歓喜の瞬間へ向けて「もっともっとやれると思ってるし、もっともっとやらないといけない」と気を引き締める。小久保監督は「基本サード一本、栗原でいこうと決めてやっているので。チームの軸、中心選手として最後までゴールして欲しいですね」と後半戦の活躍にも期待した。

 チームは前半戦を55勝29敗3分け、貯金26で終えた。2位・ロッテに10ゲーム差と独走態勢だ。指揮官は「星勘定しないできているので」と一戦一戦の積み重ねの結果だと強調する。充実した戦いぶりを続け、柳田の不在をカバーした。栗原だけでなく、若手も躍動した。小久保監督はミーティングを開いて「穴を埋めようとは考えなくていい。個々が代えの利かないプロフェッショナルになってください」と選手に伝えた。柳町、正木の名前を挙げて「代えの利かない人材になってやろうという姿は見えますよね」と評価した。

 残りは56試合。ペナント争いは勝負の後半戦へと突入する。最後まで手綱を緩めず、4年ぶりのリーグ優勝まで突っ走る。 (木下 大一)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

野球の2024年7月22日のニュース