【スポニチ調査ファイル(5)】報徳学園・今朝丸裕喜 制球力が持ち味のMAX151キロ本格派右腕

[ 2024年5月10日 07:00 ]

報徳学園・今朝丸

 アマチュア野球の有力選手をリサーチする「スポニチ調査ファイル」。第5回は、今秋ドラフト上位候補に挙がる報徳学園・今朝丸裕喜(3年)に迫る。最速151キロを誇る世代屈指の本格派右腕で、今春選抜では3度の先発を含む4試合に登板して2年連続準優勝に導いた。甲子園で証明した制球力や成長の要因を調べに、本人の元へ向かった。

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 報徳学園の今朝丸は最速151キロを誇りながら、剛腕の印象を抱かせない制球力を持ち味とする。背番号10を背負った今春選抜では、登板4試合で24回1/3を投じて4与四死球のみ。この安定感は、再現性の高い投球フォームに支えられている。

 「少年野球の頃から投球フォームは、ほとんど変わっていないですね。投球のタイミングが変わっていないことが、球速にもつながっていると思います」

 1メートル88の長身を器用に操る。小学生の頃は「背の順で真ん中ぐらいでした」と明かす身長は中学3年間で20センチ以上も伸びた。それでも、少年野球からの投球の形が崩れることはなく、制球に悩まされることもなかった。

 この春は、持ち前の安定感に球威が加わった。直球の平均球速は昨秋の約141キロから146キロに上昇。体重が昨秋の72キロから80キロに増え、「冬の取り組みが(球速に)つながっている」と明かす。

 内面も変わった。昨秋の近畿大会では大阪桐蔭(大阪)戦で敗戦投手になった。その一戦で弱気な姿勢を感じ取った大角健二監督から「強い相手に力を出し切れないなら、プロ野球選手もエースナンバーも厳しい」と指摘された。「甲子園でもピンチは絶対に来ると思って練習してきました」。心技体の全てが整ったことで、選抜での快投につながった。

 「小さい頃からプロ野球選手になると決めてやってきた。プロで勝てる投手になることが目標です」。課題を一つずつ解消し、ついにドラフト上位候補にまで評価を上げてきた。 (河合 洋介)

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