広島・新井監督 悩める助っ人に“親心サポート”「日本野球対応へ話をしたい」 昨年のデビッドソン再現だ

[ 2024年3月24日 05:00 ]

オープン戦   広島1-5ソフトバンク ( 2024年3月23日    ペイペイD )

<ソ・広>5回、選手交代を告げる新井監督(撮影・岡田 丈靖)
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 広島は23日、ソフトバンクに1―5で敗れた。新井貴浩監督(47)は、オープン戦打率・122と苦しむジェイク・シャイナー内野手(28)について「内容的にあまり良くない」と見解を示し、悩める助っ人に対話の機会を設けるなどして、緊急サポートする考えを明かした。4番候補のマット・レイノルズ内野手(33)も打率・171と低調。指揮官自ら後押しし、新助っ人たちを上昇気流に乗せていく。

 新外国人の取り巻く状況を理解しているからこそ、新井監督は、ここで“緊急サポート”に立ち上がる。一塁のレギュラーとして起用が見込まれるシャイナーはオープン戦17試合で打率・122(41打数5安打)、0本塁打、2打点。16日のDeNA戦で初のマルチ安打を記録し、一度は上昇の兆しを見せたが、再び暗いトンネルに迷い込んだ。状況を打開すべく、指揮官自ら手を差し伸べる。

 「(日本の投手の)配球やクイックなど、いろんなものを、アジャストしている最中だと思う。内容的に、ここ数試合は良くない。本人もそう感じていると思うので、そこはまた、明日(24日)でも話をしたい」

 悩める助っ人を、どうにかしたいという指揮官の気持ちが伝わる。シャイナーは日本野球に適応すべく、打席ごとに相手投手の特徴などをノートに記し、早出練習で打ち込みを行うなど、勤勉な姿勢を見せるが、なかなか結果に結びついていない。開幕スタメンも、このままでは危うい。こうした現状を踏まえ、過去の経験を生かして助言を送る構えだ。

 「日本の野球に対応していくというのは時間がかかる。早くアジャストできるように対応できるようになってもらいたいし、こっちはそれをサポートしないといけないと思う」

 新外国人への配慮は新井監督らしい親心でもある。昨季も来日1年目のデビッドソンを再三、手助けした。昨年6月には故障の影響で、2軍調整が続いていた助っ人のもとを訪れた。1軍の試合前にもかかわらず、自ら2軍施設に足を運び、スイングの軌道などを助言。そこからデビッドソンは徐々に持ち前の長打力を発揮。後半戦の8月には9本塁打をマークするなど、チームトップの19本塁打を放ち、サポートが奏功した。

 同じく来日1年目で、4番候補のレイノルズもオープン戦15試合で打率・171(35打数6安打)、1本塁打、6打点と低調。「残り1試合と、開幕まで1週間近くあるので、試合のようなシチュエーションで練習して調整したい」と前を向くが、シャイナーとともに指揮官の“援護”を受け、上昇のきっかけをつかみたい。(長谷川 凡記)

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