【1991年センバツ イチロー世代】エースの「鈴木一朗」無安打終戦 出場逃したメンバーが豪華すぎる!
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第96回選抜高等学校野球大会(センバツ)は3月18日に開幕する。今大会は一般選考29校、21世紀枠2校、神宮大会枠1校の計32校が選考され、13日間の熱闘を繰り広げる。早春のセンバツは世代を代表するスター選手たちが最上級生で迎える大舞台でもある。「〇〇世代」として春の甲子園を沸かせた選手たちの特集。第6回は1991年の「イチロー世代」。(構成 浅古正則)※敬称略
■鈴木一朗=イチロー(愛工大名電)
1回戦屈指の好カードとなったのが前年秋の東海大会準Vの愛工大名電(愛知)と北信越大会Vの松商学園(長野)。愛工大名電にはプロ注目の好打者でエースの鈴木一朗。松商学園にはエースで5番・上田佳範がいた。
鈴木にとって2度目の甲子園。前年夏は1回戦で優勝した天理(奈良)に敗戦。3番・左翼で先発した鈴木は長身右腕・南竜次の前に4打数1安打に終わっている。エースとなった前年秋の愛知県大会の1位決定戦で東邦に快勝。東海大会では壮絶な打ち合いとなった決勝で東邦に延長11回サヨナラ負けしたが、鈴木は6打数4安打。打者としてプロから熱い視線を集めていた。
聖地1勝を目指して3番・投手で先発した鈴木だったが、立ち上がりから松商打線に捕まる。2死二、三塁からライバル上田に右越え二塁打を許し2失点。その裏、打線の奮起で同点。上田との緊迫した投げ合いが続いたが8回に2死一塁から二塁打を浴びて勝ち越しを許してしまう。鈴木は第1打席から三振、二ゴロ、遊直、中直。5打席目は1点を追う9回2死一、二塁で回ってきた。初球、内角への甘いカーブを強振するも打球は一塁ゴロ。鈴木の春はあっけなく終わった。
「いい球すぎてスイングに力が入ってしまいました。ピッチングより何度もチャンスで打てなかった方が悔しい」
同年夏の愛知大会では決勝までの間の8試合で打率6割4分3厘、3試合連続本塁打の驚異的な記録を残しながらも宿敵・東邦に敗退。甲子園で校歌を聴くことなく鈴木の高校野球は終わった。同年秋、ドラフト4位でオリックスに指名され“世界のイチロー”への階段を“昇る”ことになる。
■上田佳範(松商学園)
初戦でイチロー擁する愛工大名電に競り勝った上田は2回戦で前年夏の覇者・天理と対戦した。相手エースは大会NO・1右腕といわれた谷口功一。松商学園は初回、上田の適時二塁打などで2点を先行。上田は得意のカーブを軸に強打の天理を翻弄。4安打完封勝利を収めた。準々決勝も大阪桐蔭相手に2試合連続の完封。準決勝でも国士舘(東京)を4安打完封。連続無失点記録を「35」に伸ばし、初の春制覇に王手をかけた。相手は松本商時代、65年前の大正15年(1926)のセンバツ決勝で敗れた広陵(広島)だった。“運命の再戦”は初回に上田が失点する波乱の展開。上田は7回途中5失点で降板。右翼に入っていた。同点の9回、2死一、二塁で広陵・下松の打球は右翼・上田の頭上へ。懸命に背走するも届かずサヨナラ負け。夢は散った。夏は準々決勝で星稜(石川)と対戦。2年生4番・松井秀喜(92年巨人1位)から2三振を奪うも敗退した。同年秋日本ハム1位。
■谷口功一(天理)
史上5校目の夏春連覇を目指した剛腕・谷口は1回戦三重と対戦した。南と2枚看板で優勝した前年夏の甲子園では9回3分の1を無失点だったが、2回までに2失点。3回以降は無失点で切り抜け163球、苦しみながらも勝ちきった。2回戦では松商学園・上田との投げ合いに敗れ甲子園を去った。2連覇を目指した夏は2回戦で佐賀学園に敗退した。同年秋巨人1位もプロ初勝利に届かなかった。
■萩原誠(大阪桐蔭)
平成、令和の甲子園で最強と称される大阪桐蔭の甲子園初陣。仙台育英(宮城)相手にド派手な聖地初勝利を飾った。4番・一塁の萩原は初回中前打を放つと3回、バックスクリーン右へ大阪桐蔭甲子園1号となる特大の1発。4回に二塁打。8回にも安打を放って5打数4安打3打点の大暴れだった。「直球でした。ちゃんとした球場であんなところに打てるなんて」この試合大記録も生まれている。先発の和田友貴彦があの完全試合を達成した前橋・松本稔以来、13年ぶりに選抜のノーヒットノーランを達成した。大阪桐蔭は2回戦で箕島(和歌山)を撃破。準々決勝で松商学園に屈した。夏は初出場初優勝。萩原は16打数11安打8打点3本塁打でチームを頂点に導いた。同年秋阪神1位。プロ通算本塁打は4本に終わった。
■川越英隆(学法石川=福島)
1回戦、小松島西(徳島)戦。エース川越は94球6安打完封。6回には自らのバットで貴重な2点目を叩き出し、悲願の春1勝を手にした。2回戦は右手指からの出血もあり鹿児島実に7点を奪われ敗れた。夏出場も初戦(2回戦)で宇部商(山口)に敗退した。青学大、日産を経て96年オリックス2位。
■城石憲之(春日部共栄=埼玉)
甲子園初陣となった1回戦は尽誠学園(香川)と対戦。3番・遊撃、主将の城石は4打数1安打でチームの聖地初勝利に貢献した。2回戦も4打数1安打と気を吐いたが優勝した広陵に逆転負け。試合後、城石主将は「今度は暑い甲子園に来る」と語った。その言葉通りに夏も初出場。1回戦で佐賀学園に敗退した。青学大(中退)を経て94年日本ハム5位。2023年、日本代表コーチとしてWBC世界一に貢献した。
【1991年選抜に届かなかった“イチロー世代”主な選手(秋季大会成績)】小笠原道大(暁星国際=千葉県大会敗退)中村紀洋(渋谷=大阪府大会敗退)松中信彦(八代第一=熊本大会敗退)石井一久(東京学館浦安=千葉県大会準決勝敗退)三浦大輔(高田商=奈良県大会敗退)黒木知宏(延岡学園=九州大会準決勝敗退)藪田安彦(上宮=大阪府大会準々決勝敗退)清水隆行(浦和学院=埼玉県大会3位決定戦敗退)小坂誠(柴田=宮城県大会準々決勝敗退)
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