直球平均99・1マイル ドジャース先発右腕ミラー、196センチ、99キロ、24歳、発展途上の大物

[ 2024年2月23日 10:00 ]

ボビー・ミラー(AP)
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 山本由伸、タイラー・グラスノーが先発投手のオフの話題を独占したが、ドジャースが未来のエースと期待するのは生え抜きのボビー・ミラー(24)だ。

 1メートル96、99キロの恵まれた体で、直球は平均99・1マイル、シンカーが98・7マイル、変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップを投げる。20年のドラフト1巡29番目指名。昨季デビューし、22試合に先発、11勝4敗、防御率3・76。124・1回を投げ119奪三振、32与四球だった。

 デビュー戦は5月23日のブレーブス戦、メジャートップの強力打線を5回1失点に抑えている。

 この春のキャンプにはさらに体も大きくなって現れた。調子も悪くない。課題はスライダーの安定。昨季は感覚も軌道も納得がいかず、空振り率も29・2%にとどまった。変化球でもっと空振りが取れれば次のレベルに行ける。

 ルイビル大時代から直球は速かったが、コントロールが良くなく、変化球もいまひとつだった。大学3年のシーズンは良くなる兆候が見えたが、新型コロナで大学の野球シーズンが短縮され、ゆえに指名順がドラフトで29番目だった。フルシーズンなら他球団が才能に気付き、もっと早く指名されていたかもしれない。ドジャースのアマチュアスカウトが良い仕事をしたし、幸運だったともいえる。ミラーは発展途上の大物。24年はどこまで成長できるだろうか。

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