ドジャースだからこそ…大谷“異例”の囲み取材 練習中の対応はエ軍時代になかった光景

[ 2024年2月23日 02:30 ]

大谷翔平
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 【ヤナギタイムズ】日本ハム時代の13年12月からドジャースの大谷翔平投手(29)を本格取材し、TBS系情報番組「ひるおび」、「ゴゴスマ」などに随時出演する本紙MLB担当・柳原直之記者(38)の連載コラム「ヤナギタイムズ」。今回はド軍だからこその光景に迫った。

 大谷が2度目のライブBPを終えて約20分後、クラブハウスがメディアに開かれた。広報に会見の有無を聞くと「翔平は話さない」という返答だった。

 ただ、すぐにドジャース担当の米メディアが数人、大谷のロッカー前に立っていることに気付いた。「まさかな…」と思っていると、本人がロッカーに戻ってきたタイミングで突撃。球団広報が慌てて駆け寄り、急きょ囲み取材が始まった。練習中の取材対応は、エンゼルス時代にはなかった光景だった。

 エ軍時代の大谷は二刀流で多忙であり、球団の忖度(そんたく)や代理人の意向などにより、取材対応が年々減少。昨季は登板日限定で、コーチやスタッフの取材まで禁止された。デーブ・ロバーツ監督は「メディア対応も仕事の一部」と指摘する。その先にファンの存在があることを認識するからだ。この日、大谷は取材を受けたくなければ、クラブハウスに戻らないこともできた。だが、戻ってきた。

 キャンプインから13日目で3度目の取材対応。約6分間と簡潔ながら、内容は濃密だった。報道陣だけでなく、大谷にとっても、球団広報が設定した大がかりな会見ではなかったことに価値があったのではないだろうか。

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