三原脩氏の残した言葉「プロは成功しながら成功しろ！」

侍ジャパンの監督だった昨年1月に、三原脩氏の墓参りを行った栗山氏
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　昨年、侍ジャパンの監督を務めWBCでチームを世界一に導いた栗山英樹氏が、日本ハムのチーフ・ベースボール・オフィサー（CBO）に就任した。球団運営、編成面も担い、どのようなチームづくりをしていくのか、楽しみだ。

　栗山氏が初代球団社長を務めた三原脩氏の影響を受けていることは有名な話。魔術師と呼ばれ「三原マジック」が代名詞となった名将は、監督時代に数々の名言を残している。

　昨年12月。記者は大洋時代に三原監督の下でプレーした稲川誠氏に会う機会があった。当時の三原監督からかけられた言葉を、今も鮮明に覚えていた。

　「失敗は成功のもと、なんてとんでもない！プロは成功しながら成功しろ！」
　「常に上を見て仕事をしろ。下を見て生活しろ」
　「嫌な人ほど、人を育てるものだ」

　稲川氏に聞くと、厳しさの中に愛情があったという。選手の力を引き出すことに長けていた指揮官だったのだろう。

　日本ハムは新庄監督が就任して2年間、最下位に沈んでいる。栗山監督時代の16年以来8年ぶりのリーグ優勝に向け、チームはどう再建していくのか。三原イズムを継承する栗山氏の手腕に注目だ。（記者コラム・川島　毅洋）