谷保恵美さんが心の支えにしてきた名曲とは 「上京したころは本当に心細くて」

[ 2023年12月16日 17:19 ]

谷保恵美さん
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 33年間務めたZOZOマリンスタジアムの場内アナウンスを今季限りで卒業したロッテ球団職員の谷保恵美さん(57)が16日、TOKYO FM「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(土曜前10・00)にゲスト出演。33年間の場内アナウンス人生を振り返った。

 俳優の藤木直人(51)とタレントの高見侑里(36)がパーソナリティーを務めるスポーツドキュメント。まずは冒頭で、1990年に当時のロッテ・オリオンズへ経理担当として入社したことから始まる経歴が改めて番組側から紹介され、藤木に「33年もの長い間、本当にお疲れさまでした」とねぎらいの言葉をかけられると、耳なじみのあるあの明るく美しい声で「ありがとうございます」と返してコーナーが始まった。

 そして、「せっかくなので生で聞かせてもらえたらなんて思うんですけど」という藤木のリクエストに快く応じて「4番、ライト、サブロ~~~~~~~!」を披露。藤木を大いに喜ばせた。

 サブローだけでなく、選手名の語尾を長く伸ばすようにコールするのが最大の特徴である谷保さんのアナウンス。

 語尾を伸ばすようになった経緯を聞かれると、最初から意図したものではなく「マリンスタジアムは屋外球場で風が強いということもあって、ハッキリ元気にしゃべろうっていうのを基本にしてたんですけども、だんだん選手の皆さんの活躍ですとか、ファンの皆さんの声、登場曲なんかにも自分も乗ってしまってだんだんこう…語尾も伸びてきたっていう」と明かし、「気分しだいってことですか?谷保さんの」と藤木に苦笑されると「もう…そうですね、気合とともに語尾も伸びてきました」と笑わせた。

 場内アナウンスは観客の聞きやすさが第一。「最初のころは自分でも中継を録音しながら。あとで聞いてみて、あぁ全然聞こえないな、とか。もうちょっとゆっくりしゃべろう、とか。いろいろ試行錯誤して。風も強いと声も流れてしまって全然聞き取れないんじゃないかなーと思ってましたね」と選手やファンの見えないところで努力を重ねていた若かりしころの日々も明かした。

 場内アナウンスを担当したいと思ったきっかけについては「もともとは見るのが好きで。高校野球、プロ野球、見てまして。甲子園球場の甲子園大会を見ていて、本当に甲子園球場のウグイス嬢さんの“1番・センター・藤木くん”っていうアレにあこがれてまして。本当にテレビを見ながらマネしたりして…」とした谷保さん。「声を出すのも好きっていうのもありまして」とし、「本当にこんなに長い間、仕事として携わるとは思わなかったんですけど」としみじみ語った。

 そして、心の支えになっている曲を聞かれると、同じ北海道出身の松山千春(68)が1977年に発表した「大空と大地の中で」をリクエスト。「上京したころは本当に心細くて。北海道にいるころよりも北海道出身の方の曲をよく聞いてたんですけど。本当にこの曲には励まされて。ずっと来ましたね」と懐かしそうに話していた。
 

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