“ジャイアンツ馬場”虎退治任せろ! 古巣打線の特徴熟知 現役ドラフト加入右腕誓う

[ 2023年12月13日 05:22 ]

ジャビットを手にガッツポーズの馬場(撮影・村上 大輔)
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 「ジャイアンツ馬場」が虎退治の先頭に立つ。阪神から現役ドラフトで巨人に加入した馬場が東京・大手町の球団事務所で入団会見。背番号「36」に決まった28歳は「チャンスだと思い、良いスタートが切れるよう頑張りたい」と意気込んだ。

 「伝統の一戦」と呼ばれるライバルの17年ドラフト1位。2リーグ制以降で両球団間での移籍はこれが8例目と数少ない“禁断の移籍”だ。今季は38年ぶりの日本一となった阪神に6勝18敗1分けと大きく負け越し。来季は開幕カードでいきなり直接対決など、王座奪還への鍵を握る同戦に「タイガースのことはよく分かっている。そういった中で投げられるのは楽しみ。全力で立ち向かいたい」と特徴をよく知る古巣打線に闘志を燃やした。

 虎イズムも持ち込む。今季、救援防御率2・37と鉄壁の救援陣の中で19試合に登板。要因に岩崎の存在を挙げ「防御率や0にこだわっていた」という姿勢が周囲に伝わっていったと分析した。「後輩もそこに向かっていく、完璧を求める姿勢がみんな強い。それが結果につながった」。対照的に救援防御率3・81と12球団ワーストの中継ぎ陣に加わる中で「いろいろな選手と話をして、交流していきたい」と見据えた。

 経験豊富な右腕の加入に、吉村禎章編成本部長は「現役ドラフトという制度がなければ実現しなかった。一番欲しかった選手が獲得できた」と期待を寄せた。「どんな場所でも仕事をしていくところが僕の強み。一年間通して1軍で、フル回転で投げたい」と馬場は鼻息荒く誓った。(小野寺 大)

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