【社会人野球マネジャー懇親会(2)】今後は各自の得意分野を生かし継続・発展へ

[ 2023年12月3日 12:40 ]

社会人野球マネジャー懇親会で笑顔の出席者たち(撮影・葛貫 洋一)
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 【伊藤幸男の一期一会】今回が初の試みとなった社会人野球の「マネジャーOB懇親会」。総勢50人の元マネジャーは現場を離れた今もさまざまな分野で活躍している。

 アマ野球界では、1996年に活動停止となった北海道拓殖銀行野球部から日本野球連盟へ出向した谷田部和彦氏(65)が挙げられる。「たくぎんのマネジャーになって1年。さあ、これからという時に山本英一郎さん(故人=当時日本野球連盟副会長)から呼ばれたんです」。1992年10月、バルセロナ五輪が終了したタイミングで機構改革に取り組むJABAへ移籍。30年を経て同連盟専務理事となり、現在は社会人野球のかじ取り役を託されている。

 83~96年まで東京ガスのマネジャー、96年アトランタ五輪では日本代表チームのマネジャーとして川島勝司監督をサポートしたのが津賀正晶氏(62)だ。今は明大野球部の先輩理事として東京六大学連盟の運営に携わっている。

 同連盟事務局には前橋優太氏が勤務。07年から15年8月までのENEOSマネジャーを経て、16年から神宮球場が主な活動拠点となった。
 プロの門を叩いたのは西濃運輸のマネジャーだった荻田圭氏(39)である。22年1月、日本ハムの球団職員としてチーム強化に携わっている。

 多士済々のメンバーを集結させようと奔走したのが元セガサミー野球部マネジャーの川上哲矢氏(38=NICE BOX)。「構想は半年ですけど、ここにいる皆さん、マネジャー同士でまずは集まって、将来は何かしたい趣旨に賛同してくれたと思います」とうれしそうに話した。

 会場を提供したのは第一ホテル両国の吉田幸夫社長(65)。10年連続都市対抗出場など81~93年までプリンスホテルのエースとして鳴らした。「川上君に声を掛けてもらった以上は協力は惜しみません」と当日の熱気に目を細めた。

 次回開催日は決定しないが、まず継続することに意義がある。新しい職場で重要なポジションにつく元マネジャーが、現役時とは違う目線で社会人、アマ野球振興に携われると、記者は思うからだ。

 「全国規模で広げていきたい」。世話人代表の泉正二郎氏(61、元東芝マネジャー)の言葉に出席者がうなずいた。

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