阪神・森下 「人生で初めて」球団新人では19年近本以来の4安打に、自己最多タイ3打点の大暴れ

[ 2023年7月29日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神7―2広島 ( 2023年7月28日    甲子園 )

<神・広>初回、先制の中前適時打を放ち、雄たけびを上げる森下(撮影・北條 貴史)
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 ドラ1ルーキーが広島を止めた!阪神・森下翔太外野手(22)が28日、広島戦との首位攻防第1ラウンドで、プロ初の猛打賞に加えて自己最多タイの3打点と大暴れ。連続試合安打も自己最長の7試合に伸ばし、19年の近本以来となる球団新人の1試合4安打も記録。今季50勝に到達したチームは、勝率4厘差ながらわずか1日で単独首位に返り咲いた。

 絶対に落とせない広島との首位攻防第1ラウンドで、虎のドラ1が最高級の輝きを放った。森下が、人生初の4安打に加え自己最多タイとなる3打点と躍動。聖地に詰めかけた大観衆をどんちゃん騒ぎにさせた。

 「人生でも4安打したのは初めて。こういう大事な試合で打てたのは良かった」

 まずは初回だ。1死二塁で先発の野村から中前への先制適時打。なおも1点劣勢の3回は1死一、二塁で今度は逆方向へ運んだ。痛烈な一打を右翼・野間が後逸(記録は単打)し、一走・中野も本塁に生還して逆転。これだけでは終わらない。

 5回1死からの第3打席では2番手・ケムナから左前打を放ってプロ初の3安打だ。なおも3点優勢の6回2死満塁からの第4打席では戸根の外角カーブに食らいついた。右前への2点適時打でダメ押しだ。「ラッキーでしたけど、点が取れたことはエラーでも、ヒットだとしても良かった」。この試合で、安打した打席は全て2ストライクと追い込まれていた。1打席目からスライダー、カットボール、直球、カーブと異なる球種を捉えて安打を記録。着実に1軍のボールへの対応力が付いてきていることを結果で証明した。

 2本の本塁打を放つなど、7月は上昇曲線を描いている。その中で、最も打撃のキーポイントに挙げているのが打席に入った際の「姿勢」だ。

 「お尻が下がるような構えになってしまうと、体幹が抜ける(力が入りづらい)ような感覚になる」

 右足内側の股関節に体重を乗せ、ややお尻を突き出すような打撃フォームが理想。その形さえバチッと決まれば「あとはスイングするだけ」と言うほど、構えにこだわる。ネクストバッターズサークルにいる際も、スイングより構えに時間を割くことが多くなり、自らが思い描く形に決めてからスイング動作に入る。この夜、何度も繰り返し、単打を量産した。

 球団新人の4安打は19年の近本以来、3年ぶり。チームも1日で首位に返り咲いた。「ここの初戦が大事だと思っていた。チームとしても、あす(29日)につながる」。春先の姿はもうない。この夜の試合後、森下からは余裕さえ感じられた。(石崎 祥平)

 ○…森下(神)が自己最多4安打でプロ初猛打賞。7月12日DeNA戦に並ぶ自己最多3打点。阪神新人のゲーム4安打は、19年8月4日の広島戦で近本が打って以来4年ぶり、ドラフト制以降(66年~)7人目で10度目。同時に打点も記録したのは19年7月30日、中日戦の近本以来4年ぶり。この日9回に5安打目が出ていれば、ドラフト制以降のチーム新人で初めてだったが、捕邪飛だった。

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