門田博光さん “狙い通り”野茂撃ち ビデオで研究し初打席で初本塁打

[ 2023年1月25日 04:50 ]

門田博光さん死去

門田さんは野茂との対戦に闘志を燃やした
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 好投手に狙いを定めて仕留める。現役終盤、門田さんが標的としたのが89年ドラフト会議で8球団競合の末、近鉄に入団した野茂英雄だった。「野茂からの最初のホームランは、絶対に俺が打ってやる」と強く決意。ビデオなどで研究し、90年4月18日の近鉄戦での初打席、日生球場の右翼席へ狙い通り運んだ。野茂のプロ初登板だった同10日の西武戦、そしてこの日の自軍前打者の打席でも「ホームランは打つな」と願っていたという。92年10月1日の近鉄戦、現役最後の対戦投手はその野茂で、豪快な空振り三振で引退した。

 門田さんの有名なエピソードに「ハイタッチ脱臼事件」がある。オリックス時代の89年9月25日、西宮球場でのダイエー戦。4点を追う3回に31号ソロを放ったが、生還した際に4番・ブーマーとのハイタッチで右肩を脱臼し、うめきながら右肩を押さえうずくまった。その後、8試合を欠場し、チームも失速。ブルーサンダー打線と呼ばれたオリックスだが、最終的に勝率.001差で近鉄に優勝を譲った。

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