先発ローテの再構築はうまくいくか? メッツのエプラーGMにウインターミーティングでかかるプレッシャー

[ 2022年12月5日 08:28 ]

ジェイコブ・デグロム投手(AP)
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 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」は4日(日本時間5日)今回のウィンターミーティングで最も仕事ぶりを精査される、プレッシャーのかかる1人にメッツのビリー・エプラーGMをあげている。メッツはデグロムをレンジャーズに奪われた。

 ケガが多く、来年には35歳になるデグロムだから、時間が経てば、よそに取られて良かったと思うかもしれない。しかしながら今現在は、奪われたショックで痛みが走る。スティーブ・コーエンオーナーは勝つことを義務づけている。22年のローテーションのメンバーから3人が抜けたが、再構築するのはエプラーの役目。デグロムからの方向転換は容易ではない。もちろんメッツはこの不測の事態に備えていた。既にFA市場のトップ選手ジャスティン・バーランダー、カルロス・ロドン、千賀滉大と会っている。今後は次のレベルのジェームソン・タイヨン、クリス・バジット、ネーサン・イオバルディ、アンドルー・ヒーニーにも積極的にアプローチしていくのだろう。

 問題は先発投手の値段が高騰していること。タイガースは昨季13・1回しか投げていないマシュー・ボイドに1年1000万ドル、レイズは3勝5敗、4・04のザック・エフリンに3年総額4千万ドルを与えている。メッツは先発投手に加えてレギュラーの中堅手も必要。コーエンオーナーは給料総額で3億ドルを超えて欲しくないと示唆していたが、どうやら超えてしまいそうだ。果たしてエプラーGMはオーナーが満足するチームを作れるのか。

 気になるのは若くて有能な元GMが控えていること。ブルワーズのデビッド・スターンの契約はあと1年で切れるし、アストロズを世界一にしたジェームス・クリックは1年契約を拒否して、今は次の仕事を探している。エプラーGMは大きなプレッシャーを感じながらのウインターミーティングで仕事をすることになる。

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2022年12月5日のニュース