DeNA大和 古巣から“虎の子”1点! 勝負強さの秘訣は「規則正しい生活です」

[ 2022年10月9日 18:27 ]

セCSファーストステージ第2戦   DeNA1―0阪神 ( 2022年10月9日    横浜 )

<D・神>タオルを掲げる(左から)大貫、伊勢、大和(撮影・島崎忠彦)
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 DeNAのベテラン、大和内野手(34)がクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第2戦(横浜)で2017年まで在籍した古巣・阪神を相手に“虎の子”の1点を叩き出し、崖っ縁のチームに大きな勝利をもたらした。DeNAは10日の第3戦で引き分けても規定により2017年以来5年ぶりとなるファイナルステージ進出が決まる。

 第1戦では8回守備から途中出場の大和だったが、この日は相手先発が左腕・伊藤将ということもあって「7番・遊撃」に入って先発出場。大貫が5回まで1安打無失点と好投するも打線が援護できず、0―0のまま迎えた5回にその時はやって来た。

 先頭の宮崎が左前打、続くソトが右翼線二塁打を放ち、無死二、三塁と絶好のチャンス。ここで打席に入った大和がフルカウントからの6球目、内角低め143キロ直球を叩いた。打球は中前に抜け、三走・宮崎が悠々と先制のホームイン。2点目を狙った二走・ソトは近本の好返球で本塁憤死となったが、前日8日の第1戦で6安打零敗を喫したチームにとっては待望の今CS初得点となった。そして、これが決勝点。大貫、伊勢、山崎の必勝リレーで1―0での勝利をものにした。

 試合後、大貫、伊勢と一緒にお立ち台に上がった大和は「きょう練習前に田代さんから“きょうは頼むぞ”とプレッシャー与えられたので、なんとか打ってやろうと思いました」と前身の大洋時代に主砲だった田代富雄巡回打撃コーチ(68)の名前を出して笑顔。「田代さんのひと声でスイッチ入りました」と現役時代に“オバQ”の愛称でファンに親しまれ、温かい人柄で誰からも愛される田代コーチに感謝してスタンドから盛大な拍手を受けた。

 インタビュアーから勝負強さの秘訣を聞かれると「えー…規則正しい生活です」とキッパリ。スタンドからどよめきと笑いを勝ち取り、なおも「早寝早起きが一番です」と胸を張っていた。

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2022年10月9日のニュース