【甲子園】サヨナラ打の一関学院・寺尾「後ろの打者につなごうと」 9回途中から継投し投打で貢献

[ 2022年8月6日 20:17 ]

第104回全国高校野球選手権大会・1回戦   一関学院6-5京都国際 ( 2022年8月6日    甲子園 )

<一関学院・京都国際>11回1死二塁、一関・寺尾の中前打で二塁走者・岩内が生還する(捕手・辻井)(撮影・井垣 忠夫)
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 一関学院の背番号「1」・寺尾皇汰(2年)が投打でサヨナラ勝ちを呼び込んだ。

 延長11回1死二塁から寺尾が相手右腕の高め直球を振り抜くと、ふわっと上がった打球は中前へ。二塁走者が生還しサヨナラ勝利を飾った。

 殊勲のサヨナラ打に「自分は長打が打てないので、後ろの打者につなごうと打席に立ちました。(手応えは)あまりよくなかったのですが、最後まで振り抜いて内野の間を抜くことが出来ました」と控えめに喜んだ。

 投げても3-5の9回無死一、二塁のピンチで先発・小野涼介の後を継いで登板。適時打で2点を失ったものの勝ち越し点は与えず「マウンドに上がった時は緊張して腕が振れてなかったのですが、2点取られた時から打たれたらしょうがないと思い、しっかりと腕を振ってコースに投げ込みました」と振り返った。

 延長10回には1死満塁と大ピンチを招いたが「外野に飛ばさせないようにゴロを打たせようと低めに投げました」と注文通りの投ゴロ併殺に打ち取り、流れを相手に渡さなかった。

 昨夏の甲子園でベスト4入りするなど、プロ注目左腕・森下を擁し優勝候補の一角とされた京都国際を撃破。「(相手は)選手が揃っていて、球も速くていい球を投げていて、自分より上の選手がたくさんいる中でその選手から打てて良かった」とどこまでも謙虚に大金星を喜んだ。

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