ソフトB・和田 5000万増の1億5000万円 39歳で異例の2年契約も「一年一年が勝負」

[ 2020年12月26日 05:30 ]

契約更改交渉を終え色紙を手にする和田毅

 ソフトバンクの和田毅投手(39)は25日、ペイペイドーム内の球団事務所で契約更改交渉を行い、5000万円増の年俸1億5000万円プラス出来高払いで2年契約を結んだ。今季8勝をマークして完全復活を果たし、ベテラン選手としては異例の複数年契約を勝ち取った。

 つやのいい肌に笑みが広がった。来年2月で40歳となるベテランには異例といえる複数年契約。5000万円アップに加え、新たに2年契約を結んだ和田は41歳シーズンまで左腕を振れる喜びを口にした。

 「上がりました!この年齢で、あと2年ももらえました。凄くうれしい。複数年といっても一年一年が勝負。評価に恥じない、投球、振る舞いをホークスに残せるように、身を引き締めて頑張っていきます」

 一昨年は左肩痛で1軍登板なしに終わった左腕が、見事に完全復活した。先発ローテーションの一角を担って16試合に登板し、8勝1敗、防御率2・94の好成績。巨人との日本シリーズ第4戦で先発するなどポストシーズンまで稼働し、球団からは「工藤監督に続いてほしい」という言葉をかけられた。指揮官は48歳まで現役。並みのプロ野球投手の枠を超えた活躍を期待された。和田は「自分としては24、25試合、フルで先発ローテを守ることに挑戦したい」と新たな目標を掲げた。

 「松坂世代」の仲間たちは次々とユニホームを脱ぎ、現役選手は松坂と和田の2人となった。「ここまでの年齢までやり切って引退している。自分にも辞め時は来るが、一番は彼らのようにやり残すことのないように。この一球で辞めてもいいというくらい、彼らのように完全燃焼できるように頑張りたい」と語った。今季は直球の最速が146キロをマークするなど、アラフォーの星は健在。和田の勝負はまだまだ終わらない。

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2020年12月26日のニュース