オーレンドルフ 4回0封支えた“情報収集” 走者・福田にけん制7球

[ 2017年3月6日 05:30 ]

オープン戦   ヤクルト1―6ソフトバンク ( 2017年3月5日    北九州 )

<ソ・ヤ>先発し4回4安打無失点のオーレンドルフ
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 秀才助っ人は予習も完璧だ。ヤクルトの新外国人、オーレンドルフがオープン戦初先発で4回4安打無失点。「気持ちよく投げられた」と満足そうな右腕だが、好投の裏には入念な情報収集があった。

 3回1死から福田に中前打を浴びると次打者への初球の前にけん制を入れた。「足が速いのは知っていた。(日本の走者は)初球に動くのも聞いていた」。福田に対して入れたけん制は計7球。2死一塁から今宮に左前打されたが状況は一、二塁でとどめ、続く中村晃をチェンジアップで見逃し三振。失点を許さず「一塁にくぎ付けにできたから点が入らなかった」と胸を張った。

 ハーバード大と並ぶ米国の名門・プリンストン大で学んだ秀才。「スコアラーの情報はしっかり集める」と言う。その内容は敵の戦力やプレー傾向はもちろん、「地方球場のマウンド」や「スタンドの雰囲気」など幅広い。メジャー通算30勝の実績もある。真中監督は「走者が出るとクイックをやったり、やらなかったり実戦に近いものを見せてくれた。先発ローテーションで投げてもらわないと」と期待した。(君島 圭介)

 ▼ヤクルト・中尾(ドラフト4位ルーキー。オープン戦初登板で1回2安打1失点)スライダーでカウントは取れたが、決め球が甘かった。緊張もあったが、次は状況を見てしっかり投げたい。

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2017年3月6日のニュース