気負うな呉昇桓…中西コーチ、“韓流調整”に待った

[ 2013年12月23日 08:58 ]

 来季の抑え投手として加入する呉昇桓(オスンファン)(31=韓国サムスン)に対して中西投手コーチが来春キャンプでは過度なハイペース調整を抑制する方針を示した。入団会見で来日中だった今月11日に開かれた球団主催の食事会で顔を合わせた際に本人から調整面での希望を聞いたことを明かし、来春の開幕を万全で向かえるべく、ブレーキをかける必要性に言及した。

 新戦力として期待する男の意欲は伝わった。ただ、投手部門を預かる責任者として過剰な気負いを和らげるのも役割として自覚していた。

 「本人の意向を聞いた。2月1日のキャンプまでには投げる状態にしてくる、と言っていた。フリー打撃やシート打撃にも投げたい、と。早め早めに作ってくると言っていた。韓国のキャンプは(仕上がりが)早いようだ」

 新天地での意気込みは理解しても助っ人は過度のアピールを求める対象ではない。「1イニング限定は当然」と言い切ったように抑え起用は決定事項。だから、来春に求めるのは開幕を見すえた万全調整に尽きる。

 「(1クールで)5日間あれば4日はブルペンに入る、と言っていた。それは入り過ぎだろう、と言ったよ。ブルペンも第2クールから傾斜を確かめてくれればいい。実戦も含めた青写真は描いているけど、まだ(外には)言わない」。呉昇桓は既にグアム自主トレを開始するなど精力的な動きも伝わるだけに万難を排して3・28開幕へ導いていく考えだ。

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2013年12月23日のニュース