唐川 FA移籍の涌井に挑戦状 先発ローテ確約報道に「クソっ」

[ 2013年12月23日 05:30 ]

少年ファンに投げ方を指導する唐川(中央)

 西武からロッテにFA移籍が決まった涌井秀章投手(27)に対し、唐川侑己投手(24)が22日、宣戦布告した。QVCマリンでの野球教室後「涌井さんって、先発ローテーションを確約されているのかな」と首をかしげた後、覚悟を決めたかのように、口を開いた。

 「(涌井関連の)記事を読むと、ロッテは先発陣が弱いと書かれている。今年の成績を見たら仕方ないが、(伊東)監督のコメントもそんな感じで出ている。クソって思う。そんな悔しさをみんなが持っている。今いる投手で涌井さんを先発から追い出せるぐらい頑張りたい」

 今季は唐川、古谷、西野の9勝がチームトップで誰も2桁勝利を挙げることができなかった。エース・成瀬は左肩痛などで6勝、グライシンガーも右肩痛で5勝に終わっている。伊東監督が「先発の柱が欲しい」と話すのも当然だと分かっているが、悔しさが口をついた。

 唐川にとって、涌井はよき兄貴分といえる。昨オフから千葉県内で合同自主トレを行い、来年1月も一緒に汗を流す。「球界を代表する投手なので勉強になる部分も多い」と09年沢村賞右腕の入団を心の底では歓迎している。

 だが一方で、先発枠を簡単に譲るつもりはない。「(実績が違うので)ライバルとはいえない」と話すが、生え抜きとしての意地もある。来季は先発ローテーションの座をめぐり激しいバトルが勃発しそうだ。

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2013年12月23日のニュース