阿部 李大浩バットでチェック「ヘッドの走らせ方とかが分かる」

[ 2013年1月7日 06:00 ]

グアムでの自主トレ初日、打撃練習する巨人・阿部

巨人グアム自主トレ

 巨人・阿部慎之助捕手(33)が6日、自主トレを始動し、初日からロングティーで約100スイングの打ち初め。太い両腕の先には、オレンジ色の勝負バットが握られていた。

 「今年はこれ1本でいく」。阿部が握ってみせたのは練習用のマスコットバット。WBCで韓国代表の主砲に座るオリックス・李大浩(イ・デホ)の試合用バットと同じ型だ。昨年の交流戦で1本譲り受け練習用として愛用したが、昨季最終戦で折れてしまった。そこで同じ型で、重さを従来より約30グラム重くした930~940グラムの練習用バットを新たにメーカー発注していた。

 「重心がバットの最先端にある。重量は軽いのに、持つと凄く重く感じた。練習ではそれくらい重く感じるバットを振った方が、ヘッドの走らせ方とかが分かる」。普段の試合で使っているバットは李大浩モデルと同じ86センチだが、重さは920~930グラムで重心が先端に寄っていない操作性重視。つまり、中距離タイプだ。試合では今季も同様のものを使う。だが練習では、昨年まで3種類のマスコットバットを交互に使い分けてきたが、今季は李大浩型1本を振り込む。

 侍ジャパンの4番として期待を背負って迎えた新年。悲願の3連覇へ、避けて通れない最大の宿敵が2次ラウンドで激突必至の韓国だ。その韓国代表の主砲のバットで、打倒・韓国の打撃をつくり上げていく。「少し心配もあったけど、振れたねえ。感触も良かった。打撃に関しては量は特に増やしていかないけど、今後は強度を上げていく」。振り初めの手応えは上々。新たな相棒を大事に車のトランクへしまい込み、南国の地で勝負の13年が幕を開けた。

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2013年1月7日のニュース