入団白紙も…楽天の新助っ人Aジョーンズ、暴力容疑で逮捕

[ 2012年12月27日 06:00 ]

夫人への暴行容疑で逮捕された楽天の新外国人A・ジョーンズ

 楽天の新外国人選手のアンドリュー・ジョーンズ外野手(35)が25日(日本時間同日)、米国アトランタ郊外の自宅でニコル夫人(35)への暴行の疑いで逮捕された。7時間後には保釈金2400ドル(約20万6000円)を支払って釈放されたが、メジャー通算 434本塁打の超大物の不祥事に球団は早朝から対応に追われた。今後は現地に滞在中の球団職員が真相究明のために調査を続ける予定で、その結果次第では最悪の場合、楽天が契約を破棄する可能性もある。

 氷点下の寒さとなった仙台に衝撃が走った。16日に獲得を発表したばかりのジョーンズが、米国で逮捕されたという驚きの一報。球団は早朝から事実関係の確認に追われ、別の用件で現地に滞在していた安部井寛スカウト部長は、すぐに本人のもとに向かい事情聴取した。

 球団によればジョーンズの暴行容疑の発端は夫婦げんか。24日夜からアトランタ郊外の自宅に友人らを招いてクリスマスパーティーを開催し、友人らが帰宅後に夫婦で口論になったという。その後に夫人が「DV(家庭内暴力)」と警察に通報。25日の午前3時45分に暴行の疑いで逮捕されたが、約7時間後の同11時に保釈金を支払い釈放された。

 ジョーンズは安部井スカウト部長に対し「友人が帰宅後も夫婦でお酒を飲んでいて口論になり“通報する”と言われた。冗談だと思っていたら本当に警察が来た」と釈明。逮捕容疑の暴行については「していない」と完全否定しているという。ジョーンズは球団広報を通じて「日本での私のプレーを楽しみにしてくださっている楽天ファンの皆さまに、ご心配をお掛けしましたことを心より反省しております」とコメントした。

 ジョーンズは過去に来日した外国人選手の中で最多のメジャー通算434本塁打を放ち、守備でも98年から10年連続でゴールドグラブ賞を獲得している大物助っ人。今オフにヤンキースをFAとなり、16日に楽天と1年総額3億円の契約を結んだことが発表された矢先だった。

 事態を重く見た球団は今後も真相究明のために、27日以降も現地で夫人を含めた関係者から事情を聴いて調査を続ける方針。立花陽三球団社長は「本人も皆さまにご心配をおかけしたことを心より反省しております。球団としても、より一層自覚ある行動を求めるとともに、管理、教育を徹底してまいります」と話した。

 今後、仮にジョーンズの発言に虚偽が認められたり、妻が裁判に訴えたりすれば、楽天が契約を破棄する可能性もある。その場合は、オランダ代表としての出場が濃厚な来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も欠場となる見込み。星野監督は「球団から連絡は受けた。奥さんが警察に電話したが、本人は手を出していない、と言っているようだ」と話した。早くもお騒がせぶりを発揮したジョーンズは、果たして日本のファンの前でプレーすることができるのか。今後の調査の行方が注目される。

 ◆アンドリュー・ジョーンズ 1977年4月23日、オランダ領キュラソー島生まれの35歳。93年にブレーブスと契約し、96年メジャー初昇格。98年から10年連続ゴールドグラブ賞。05年には51本塁打、128打点で2冠王に輝く。08年以降はドジャース、レンジャーズ、ホワイトソックス、ヤンキースに所属。メジャー通算成績は17年間で打率・254、434本塁打、1289打点。今季はヤ軍で94試合に出場し打率・197、14本塁打、34打点。1メートル85、102キロ。右投げ右打ち。

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