オリオールズ「田中獲る」 メジャー移籍なら10球団以上入札は確実

[ 2012年12月23日 06:46 ]

更改を終えた田中はWBC公式球を手にキャッチボール
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マー君 来オフにもメジャー

 楽天・田中将大投手(24)が、2014年シーズンにもメジャー移籍する。同投手は22日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、将来的に大リーグに挑戦する意思を伝え、球団側も了承した。

 来オフにも楽天・田中が海を渡る可能性が出てきたことで、メジャー球団も一気に動きだす。

 オリオールズの幹部は昨オフのダルビッシュ争奪戦時から「ダルビッシュにはいかないが、田中が出てくれば獲りにいく」と発言。すでに補強リストに入れている。オ軍は昨オフにも日本球界からソフトバンク・和田と中日・チェンを獲得。ダン・デュケットGMは「今後も国際的な選手をどんどん獲っていく」との方針を示す。オ軍はこれまで水面下で田中の視察も複数回済ませており、ストライク先行で投球を組み立てるスタイルを高く評価しているという。

 ただ、オ軍のみならず、田中の知名度は全30球団に浸透しており、入札レースに10球団以上が参戦するのは確実な情勢だ。米球団は現行の入札制度の変更を訴えており、入札金額の途中経過を明かす「公開オークション制」や入札上位数球団が交渉権を獲得する案が浮上している。いずれも入札金額の高騰を避けるための案だが、改革が実現すれば逆に入札参加球団が増えることは必至だ。

 さらに、14年からMLBから各球団へ分配される放映権収入が現状の約2500万ドル(約21億円)から約5000万ドル(約42億円)に倍増される。松坂(レッドソックスからFA)の代理人を務めるスコット・ボラス氏も「各球団とも使えるお金が一気に増える」と話しており、過去に高額入札を避けた低予算チームも田中の争奪戦に参戦できる下地はそろう。

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2012年12月23日のニュース