大谷「義経」? 栗山監督が愛称提案「凜とした空気 人に愛される感じ」

[ 2012年12月23日 07:41 ]

大谷のこの動きは義経のイメージ?

 大谷翔平改め大谷義経――。日本ハム・栗山英樹監督(51)は22日、ドラフト1位の花巻東・大谷の愛称について「義経(よしつね)」を提案した。

 「“よしつね”なんてどう?大谷のあの凜(りん)とした空気や、人に愛される感じを見ていると“よしつね”っていうイメージなんだよね」

 真顔だった。「二刀流だから宮本武蔵とか?」などと思案の末に出てきたニックネーム。これまで「大谷」、「翔平」と呼んできた指揮官の頭の中にある160キロ右腕のイメージは平安時代末期の武将・源義経だった。

 壇ノ浦の戦いなどで数々の武勲を挙げた武将は体格こそ身長1メートル50前後と小柄だったとも言われており、1メートル93の大谷とは似ても似つかない。それでも、幼少時は「牛若丸」を名乗り、京都・五条大橋で武蔵坊弁慶を相手にした超人的な運動神経と色白と言われた源義経のイメージをダブらせたのだ。

 実は大谷が本当に「義経」となる可能性もあった。大谷の実家があるのは岩手県奥州市。源義経は16歳の時に京都から奥州平泉に居を移しており、地元ではゆかりの人物だ。そこで大谷の生誕時には父・徹さん(50)が当初、「義経」と命名しようと考えたほどだった。最終的には義経が「八艘(はっそう)跳び」など戦う時に跳ぶイメージから「翔」、さらに平泉から「平」を取って「翔平」という現代風の名前にアレンジされた。

 栗山監督は今月9日の最後の入団交渉の直前に、平泉の中尊寺に足を運んで願掛けしている。くしくも25日に大谷が入団会見を行うホテルは五条大橋ならぬ札幌市の「五条通り」沿いにある。時空を超え、平成の義経伝説が札幌で幕を開ける。

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