読売新聞が清武氏を提訴「未掲載原稿を漏えい」

[ 2012年11月30日 22:09 ]

 プロ野球巨人の球団代表を解任された清武英利氏が、読売新聞東京本社の運動部が作成した未掲載の原稿データを不正に入手し、知人に渡していたとして、読売新聞東京本社は30日、原稿の使用差し止めや1100万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。

 読売側によると、清武氏は球団代表だった2010年12月、運動部長時代の部下に長嶋茂雄元監督に関する原稿(約6万2000字)などを電子メールで送るよう命じ、海外の知人にそのまま転送。知人は、清武氏が著書を出す際などに長年助言をしてきた人物という。

 読売新聞グループ本社広報部は「大量の原稿を外部に漏えいした行為は許されない。流用される恐れがあり、提訴に踏み切った」としている。

 清武氏側の弁護士は「虚偽の事実に基づく訴訟を乱発して名誉を毀損し、清武氏の経済的、精神的疲弊を狙うものだ。読者に誤った認識を植え付け、遺憾だ」と話した。

続きを表示

2012年11月30日のニュース