原監督、東野に必勝指令 交流戦初Vへ「糧じゃなく勝て」

[ 2012年6月8日 06:00 ]

帰京する巨人・原監督

 若手は糧に、東野は勝て!巨人・原辰徳監督(53)が7日、9日の西武戦(東京ドーム)で今季初登板初先発する東野峻投手(25)に「必勝指令」を出した。

 チームは前日にセ・リーグ首位に浮上し、交流戦も首位を快走中。10日からの2位・ロッテとの直接対決を前に、指揮官は昨季の開幕投手に白星を厳命した。チームが8日から連勝、ロッテが連敗なら交流戦優勝マジック「4」が点灯。セ・リーグ初の交流戦制覇へ、手綱は一切緩めない。

 熱い思いを「ダジャレ」に込めた。セ・リーグ単独首位に浮上してから一夜。原監督の表情は、きりりと引き締まったままだった。東京への移動便を待つ福岡空港。指揮官は東野への大きな期待を、厳しい言葉とともに口にした。

 「彼ら(若手投手)は失敗を糧にすればいいけれど、(東野の場合は)失敗は糧じゃない。糧じゃなく勝て!」。

 昨季の開幕投手は、ここまで不振のため2軍暮らし。原監督は9日の西武戦の先発について「笠原や小山にも期待していた」と、若手投手に機会を与えることも考えていた。しかし選択したのは、実績のある右腕。「東野には大いに期待しています。失敗は許されない。ダメなら分かってるだろうな、という感じ」。ニコリと浮かべた笑みとは裏腹の必勝指令だった。

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