ダル、ブルージェイズ?米紙報道「5000万ドル入札」

[ 2011年12月17日 06:00 ]

ブルージェイズが最有力とみられているダルビッシュ

 ポスティング・システム(入札制度)によるメジャー移籍を目指す日本ハム・ダルビッシュ有投手(25)の落札球団について、ニューヨーク・ポスト紙(電子版)は15日(日本時間16日)ブルージェイズが有力と報じた。ただ、入札に参加したとみられるカブス、ナショナルズの情報は一切なく、球団もかん口令を敷いているもよう。入札締め切りから丸1日が経過したが、落札球団をめぐる米国内の情報は錯綜(さくそう)している。

 ダルビッシュを落札したのは、どの球団なのか――。ニューヨーク・ポスト紙は「ブルージェイズがヤンキースなど他球団を超えた」の見出しでブ軍優勢を伝えた。入札額は「5000万ドル(約39億円)に近い可能性がある」と予想。「複数の関係者が、オーナーグループから指示を受け、モンスター・ビット(巨額入札)したと話した」とした。さらに、契約には5年総額7500万ドル(約58億5000万円)が必要と推測している。

 16日(日本時間同日夜)には、ESPNの解説者を務めるジム・ボーデン氏が、ニューヨーク・ポストの報道に同調する複数の関係者がいることを明かした。

 本命視されているレンジャーズは地元のダラス・モーニング・ニューズ紙が「4000万~4900万ドル(約31億2000万~38億2200万円)の間」と報道。この数字が事実なら、両球団による「僅差」の勝負となりそうだが、米報道の流れは「ブルージェイズが落札」に向かっている。

 ただ、入札が確認されているカブスとナショナルズは、地元紙が「高額を投じている可能性がある」としているだけで、かん口令が敷かれているもよう。カ軍はセオ・エプスタイン編成担当取締役が、レッドソックスGM時代の06年に松坂の入札に約5111万ドル(当時60億円)を投じた。ナ軍も昨年、フィリーズからFAのワースと7年総額1億2600万ドル(当時約104億5800万円)で契約し、他球団を驚かせた。ヤンキースも「適正価格」とされているが、実際は不明だ。

 日本ハムは日本時間21日午前7時までに返答を行い、受諾した場合、大リーグ機構が確認した時点で30日間の独占交渉権を得た球団が判明する。発表まで、米国内の報道合戦は続くことになる。

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2011年12月17日のニュース