杉内にソフトB譲歩 査定制度見直し4年20億円提示

[ 2011年12月15日 06:00 ]

ソフトバンクとの交渉を終え記者の質問に答える杉内の代理人・酒井弁護士

 ソフトバンクからFA宣言した杉内俊哉投手(31)の代理人を務める酒井辰馬弁護士(45)が14日、ヤフードーム内でソフトバンクとの残留交渉を行い、残留か巨人移籍かの結論を持ち越した。

 杉内本人は欠席したが、交渉では主に杉内サイドが改善を求めていた成果報酬が強く反映される査定制度について話し合われた。減額される際の変動幅が大きい点などを問題視してきたが、球団側から今回提示されたのは年俸変動制ではなく固定制の4年総額20億円だった。FA宣言の引き金ともなった査定制度が見直されたことで、酒井弁護士は「言ってみれば労使交渉を(杉内)一人でやってきたみたいなもの。こちらの思いは球団側に伝わったんじゃないかと思います。条件面は言うことはない。持ち帰って検討する」とした。

 交渉にはソフトバンク側は笠井和彦オーナー代行(74)が同席。「杉内投手の残留を誰よりも強く願ってる」と訴え、さらにはFA選手については年俸固定制か変動制かを選択できる案も示した。

 杉内は8日に巨人と交渉を行い、原監督からの直接電話もあり、好感を抱いた。その時点では杉内の気持ちは巨人へと大きく揺れたはずだが、ソフトバンク側がFA権行使の最大の要因となった査定制度を見直したことで、今後も両球団と交渉を続ける見通しとなった。

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2011年12月15日のニュース