涌井、初のG倒で3試合連続完投勝利!西武貯金1

[ 2011年6月1日 20:41 ]

5回、2ランを放ち栗山(左)に迎えられる西武・中村

交流戦 西武4―1巨人

(6月1日 西武ドーム)
 プロ野球交流戦、西武―巨人2回戦は1日、西武ドームで行われ、西武はエース涌井、巨人は金刃が先発した。

 涌井は復帰後、2試合連続完投中。これまで巨人戦は未勝利だが、勝てば11球団勝利&交流戦20勝目となる。涌井は3回までパーフェクトピッチング。

 対する巨人は勝てば5割復帰。2勝めを目指す金刃は初回1死から栗山に二塁打を許したものの、後続を断ち、無失点。続く2回も2死から高山に安打許したが、後続を抑えた。

 3回、西武は1死からチャンスをつかむ。片岡が中前打で出塁。すかさず二盗すると、栗山が「まっすぐ」(栗山)の球を中前に弾き返す。片岡は三塁を回ったホームイン。西武が1点を先制した。

 しかし巨人も黙っていない。4回、先頭の坂本が左中間へ7号同点ソロを叩き込んだ。坂本は「初球から甘いボールはいこうと思っていました。金刃さんがいいリズムで投げているので、すぐに追いつけてよかった」と話した。

 すぐその裏、西武も反撃に入る。先頭フェルナンデスが三塁線を破る二塁打で出塁。浅村の投ゴロで三進する。しかし高山三振、銀仁朗は二飛に倒れ、ここは金刃が抑えた。

 しかし5回、西武打線がついに金刃をつかまえた。1死から片岡が右中間へ二塁打を放つ。続いて栗山も右中間に連続二塁打で勝ち越し。さらに中島が倒れた後、おかわり中村が左中間スタンドに連夜の一発!12号2ランでこの回3点。西武が一気に巨人を突き放した。勝ち越し打の栗山は「(打ったのは)スライダーです。金刃君とは高校時代に育英(栗山)と市尼崎とで対戦しています。その時も3安打だったと思います。再現ですね」と笑顔。また中村は「カットボールです。甘い球を一発でしとめられました」と話していた。

 巨人も負けじと7回、藤村が敵失で出塁すると長野が中前打で続き無死一、二塁の反撃チャンス。しかしラミレスは右飛。阿部は二塁への併殺打で得点はならなかった。

 8回も敵失で巨人はチャンスだったが、無得点。西武も代わったアラバラデホに抑えられ、4―1のまま9回へ。涌井はそのままマウンドに向かった。

 いよいよ完投目前。涌井はまず一発を食った坂本を見逃し三振、藤村を二ゴロ、長野を二飛に打ち取りゲームセット。わずか102球で3試合連続完投勝利を飾った。

 ヒーローインタビューで涌井は「銀仁朗がうまく引き出してくれた。(3連続完投勝利について)できるだけ自分がしっかり投げたい」と話し、巨人戦初勝利を聞かれ「勝ててよかったです」と落ち着いて話した。

 西武は再び貯金1。逆に巨人は借金2に逆戻りした。

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