ノルマは連覇 小久保「できないと何を言われるか分からない」

[ 2011年1月23日 11:34 ]

自主トレで笑顔を見せるソフトバンク・小久保

 今年も勝たんといかんばい!ソフトバンクの小久保裕紀内野手(39)が21日(日本時間22日)、米アリゾナで行っている自主トレを公開。今季も主将を務めるチームリーダーは、リーグ連覇を最低ノルマに課した。不惑のシーズンに突入する今季は、カブレラらの加入で定位置争いは激しくなる。それでも1年間グラウンドに立ち続けてV2、日本一へチームを引っ張ると宣言。18年目のシーズンを迎える小久保は、心技体すべて充実している。

 リーグ連覇の可能性を聞かれた時、小久保の語気は一段と強くなった。

 「他球団と比べても、しっかり戦力アップした。これだけ補強して、連覇できないと何を言われるか分からない」。快晴が続くアリゾナの空の下、主将から早くも優勝宣言が飛び出した。

 チームはFAで内川、細川、さらにカブレラも獲得するなど大型補強に成功した。編成トップの王球団会長は「90勝する可能性は十分ある」とソフトバンク1年目、05年の89勝を超える成績を期待しているが、18年目を迎える小久保の気持ちも同じだ。充実した戦力をまとめ上げるのは主将である自分だと自覚。自主トレに打ち込んでいる。

 10月に40歳となる節目のシーズンに向け、7年ぶりに単独で自主トレを行っている。「(現役生活が)残り少ない中、自分のためだけに時間を使おうかなと。おかげで有効に時間を使うことができている」。練習後はトレーナーから2時間付きっきりのマッサージや治療を受けている。入念なメンテナンスもあって下半身強化のメニューを順調に消化。体重は87キロから91・5キロまで増え「戦闘モードの体になった」と手応えを感じている。

 40歳は王会長、秋山監督が現役を退いた年齢だが「体力的にはそれほど衰えていない」との自信がある。その表れが長打力復活への取り組みだ。午前中の屋外練習ティー打撃ではフォームを調整。構えた際のトップの位置が「浅い」と分析。左腕の「張り」を意識して、より遠くへ飛ばせるよう試行錯誤を続けている。昨年自主トレでも同じテーマに取り組んだが、オープン戦で絶不調となって断念。しかし、昨季の15本塁打に納得するわけがなく、不惑のホームランアーチスト復活に情熱を傾けている。

 激しい定位置争い、年齢との戦い…。取り巻く条件は厳しい中で「プレーオフの壁を突破して日本一、当然そこが目指すところ」と厳しいノルマを課した。不惑のキャプテンが、その先頭に立って突っ走る。

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2011年1月23日のニュース