室内じゃ無理…鎌ケ谷球場でも“斎藤劇場”

[ 2010年12月12日 06:00 ]

 斎藤フィーバーが止まらない。日本ハムが来年1月中旬、ドラフト1位右腕・斎藤佑樹投手(22)ら新人6選手を対象に行う新入団選手歓迎式典を、千葉・鎌ケ谷の2軍施設内にある鎌ケ谷球場で行うことが決定的となった。

 例年は同施設内の室内練習場を使用してファンとの交流を図っている。しかし9日に札幌ドームで行われた斎藤の入団会見では8000人の観客が来場。球団関係者は「ファン、マスコミが大勢詰めかければ室内練習場では入りきらない」とし、2400人が収容できる鎌ケ谷球場の使用に踏み切った。
 ダル、中田超えは確実な状況だ。05年、ダルビッシュの新人時は鎌ケ谷市役所で行われ、300人が詰めかけた。08年、中田の時には500人が殺到し、球団幹部の判断で式典前の即席サイン会を「強制中止」した経緯もある。それを上回る斎藤人気の影響で、1000人以上が訪れることが予想されるため、広い球場使用で混乱を未然に防ごうというわけだ。
 式典では寮に住む新人が鎌ケ谷市に住民登録する行事も行われる。大勢のファンに見守られながら、斎藤が晴れて鎌ケ谷市民、そして日本ハムの一員となる。

 ≪通常通りに練習≫入団会見フィーバーに沸いた北海道から帰京し、一夜明けたこの日も斎藤は通常通りに汗を流した。前夜は東京運動記者クラブのアマチュア野球分科会の総会に出席するなど慌ただしい1日を送ったが、早大マネジャーによればこの日も朝からジャージー姿でグラウンドに向かったという。入団会見や施設見学を行ったことで「プロになる実感が湧いてきました」という斎藤は、年内は体づくりに専念する意向だ。

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2010年12月12日のニュース