G投サバイバルin沖縄 原監督“競争意識高める”

[ 2010年12月12日 06:00 ]

カメラマンのリクエストに応え、シーサーの顔マネする巨人・原監督

 巨人の原辰徳監督(52)が11日、来年2月の第2次キャンプ地となる沖縄入り。12日には本球場となる「沖縄セルラースタジアム」で野球教室を行う。指揮官は8日間で実戦が5試合も組まれている沖縄キャンプに1軍レベルの投手を全員メンバー入りさせ、競争意識を高める方針を語った。

 開幕1軍を目指すドラフト1位・沢村(中大)らには試練のサバイバル戦となりそうだ。来春キャンプからチームは2月1~19日に宮崎、20~27日に沖縄でキャンプを行う。原監督は実戦が多い沖縄キャンプのメンバーについて「野手で3、4人のベテランクラスは個別に話して決めるが、投手は(個人面談する選手は)いない」と先発、中継ぎ枠を争う投手全員をメンバー入りさせる考えを明かした。
 今季は夏場以降の投手陣の不振が響いてリーグ4連覇に失敗して3位。開幕5連勝した内海、前半戦で11勝を挙げた東野も暑さと疲労で失速した。すでに原監督は来季の開幕投手について沢村まで候補に挙げて「白紙」を強調するなど、競争意識を高め、底上げを狙う。実戦主体の沖縄キャンプは沢村、新外国人のトーレスら新戦力の実力と、内海、東野、久保ら現有戦力の調整具合を見極める絶好の期間であり、実力不足と判断すれば即刻宮崎に送り返す可能性もある。
 沖縄キャンプ初日の20日には沖縄セルラースタジアムで星野新監督が率いる楽天とのオープン戦が組まれている。注目度が高い試合でもあり、原監督は「星野さんは百戦錬磨。胸を借りて、しっかりと戦いたい」と主力投手を起用してのガチンコ勝負も示唆。投手陣は南国のリゾート気分を味わう時間はなさそうだ。

 ▽沖縄セルラースタジアム 1959年(昭34)に沖縄県初の運動公園として開設した奥武山総合運動公園内にある収容人員3万人の野球場。60年に竣工(しゅんこう)、改修工事を経て今年4月4日にリニューアルされた。同球場には屋内ブルペンも完備され、室内練習場も隣接しており、雨天でも練習が可能。所在地は那覇市奥武山町。

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2010年12月12日のニュース